子猫の育て方で一番気を付けてあげたい7つのコト

子猫の育て方で一番気を付けてあげたい7つのコト

子猫の可愛さは格別ですよね。産まれたての赤ちゃん猫をご覧になった経験はありますか?しかし、まだ目も開かない赤ちゃん猫は、あまりに小さく、とても儚げで、人の力では何とも出来ないんじゃないかと、不安一杯で怖い位です。

しかし、当然、猫を飼うと決めたら、一日も早く我が家の子になって欲しいと思うのは、誰もが思う事。でも、出来る事なら、1カ月、2か月は母猫さんの元で、充分愛情を受け育って欲しい物です。

目も開きたて、よちよち歩きで、ふわっふわ、もっふもふの子猫ちゃんを育てるには、充分、知識や準備が必要です。では、「子猫の育て方で一番気を付けてあげたい7つのコト」をご紹介しましょう。

 


子猫の育て方で
一番気を付けてあげたい7つのコト

 

母猫と引き離すタイミングは?

子猫を譲り受けるには、母猫と引き離す時期というのが重要です。猫は、幼ければ幼いほど環境の変化に対する順応力があります。しかし、歳を重ねる程、環境が変わる事をストレスと感じるものです。その様な理由から、そのタイミングは、出来るだけ早い段階でというのがお勧めです。

とは言え、生後3週目頃までは母猫からの哺乳が望ましく、出来る事なら母猫と引き離さない方が良いと言えます。人工保育も可能ですが、十分な免疫力を得るという意味では、母猫の母乳が一番です。

総合的に考えて、生後4週目、ちょうど哺乳期から離乳期へ入る頃がタイミングとしては望ましいと言えます。

 

環境と室温に配慮しましょう

猫とは寒さに非常に弱い物です。特に、赤ちゃんの時期に風邪をひかせてしまうと非常に危険です。子猫がくると決まったら、まずは、飼育箱の準備です。保温性のある事が重要で、常に暖をとれる環境を用意します。

まず、赤ちゃん猫に適した大きさの箱やカゴをベッドとして用意します。底の部分には、柔らかいクッション性のある床材と毛布やタオルケットなどを敷きます。そこに子猫を入れたら上からも軽いタオルケットなどをかけてあげましょう。適温を保つ為に、カイロを入れてあげます。室温は25度前後に設定が目安となるでしょう。

生後4週目頃までの子猫は、本来、体温の高い母猫の側にいることで暖をとっていますので、やむを得ず、母猫と引き離さなければいけない状況なら、保温対策をしましょう。赤ちゃん猫の寝る部分を手で触れてみて、心地よく暖かみを感じられればOKです。

しかし、ここで、注意したい事は、保温を気遣うあまり、温かくし過ぎてしまうと脱水症を引き起こし、生命の危機にさらしてしまいます。理想は、母猫に触れている部分の温度の30度から35度位が望ましく、生後1週目までは30度。1~3週目までが27度。3~5週目までが24度位が目安です。

もし、万が一、非常に寒い状態に長く置かれてしまった場合、子猫は低体温になり機能が低下してしまいます。そうなると、元気がなく、眠ったままで、ずっと起きない様な状態が見られるかも知れません。それは、要注意です。

心配なら、毛布などにくるみ、湯たんぽ等で暖かくして病院へ運びましょう。とにかく、まずは保温です。

もし、それが不可能(深夜や、病院が休診日など)であれば、体を濡らさないようにビニール袋に入れて、お湯につけて温めるという方法もあります。体温が上がり動き出すのが確認できたら、ミルクや流動食を与えて様子を見ましょう。

ミルクを飲めない時は、ブランデーを1滴垂らした砂糖水やポカリスエットを人肌に温めて飲ませるという方法もあるとの事です。

 

ミルクの与え方の注意点

母猫の母乳の代わりに、人工的に哺乳を行う場合には、必ず猫用のミルクを与えましょう。哺乳を行う期間は、生後3~4週目までが目安です。産まれて間もなく、生後10日以下は2~3時間おきの授乳が必要になります。

また、歯が生え始めると柔らかいものから徐々に普通のエサを与える離乳が始まりますが、それまでの間、ミルクから離乳食へと移行するのは、成長の様子を見ながら行いましょう。

ここで、注意して欲しい事は、牛乳は、お腹を壊してしまいますので決して与えてはいけないと言う事です。猫用ミルクが、どうしても用意できない場合の代用品として、人間の赤ちゃん用の粉ミルクを人間用の2倍の薄さに溶いたもの・スキムミルクか牛乳を水で薄めたもの・牛乳1カップ(200cc)に卵黄1個を入れてかき混ぜたもの(砂糖茶さじ4杯を混ぜる)などが良いというケースも紹介されてはいますが、これは、本当に最後の手段として、少し意識の隅に置いておく程度が良いでしょう。

使用する哺乳瓶も猫専用のものが市販されていますので、必要であれば準備しましょう。回数と量については、注意書きに従ってください。

なかなか素直に飲んでくれない子も多く、根気の要る作業になるでしょう。何日も飲めない状態が続く場合には、動物病院に相談し、脱脂綿やスポイト等使用して飲ませましょう。

 

排泄の補助

生後3~4週目までの時期、自分で上手に排泄することは出来ません。少し濡らしたティッシュやガーゼ等で、肛門を軽く刺激を与え排泄を促します。

排泄させると、直前の授乳状態を想像する事が出来ます。排尿や排便の量が充分ある様なら直前までミルクを飲めていた可能性が高く、少量であれば、衰弱している可能性もあるので、すぐに授乳の必要があるでしょう。

 

動物病院とのお付き合い

赤ちゃん猫は、哺乳期が終わり、約3ヶ月までの間を目安に動物病院で初検診を受ける事をお勧めします。猫の場合、動物病院で、病気の検査およびワクチンの接種、避妊と去勢の相談などをしておきましょう。

野良猫を拾った場合には、既に何らかの病気を持っていることもありますので、早めに検診を受けましょう。

特に健康に問題がない場合、3種混合ワクチンの接種をしておくと安心です。後は獣医と相談し、避妊と去勢の時期を決めます。

動物病院での診察料、避妊、去勢などの料金は地域や医院によってどれぞれ異なります。適切な動物病院を選びましょう。急な病気や怪我に困惑しない様、予め行きつけの動物病院を作る事が大切です。

 

子猫の離乳

生後3~4週間を過ぎた子猫は、色々な食べ物に興味を示し始めます。しかし、当然ですが、まだ歯は生え揃っていませんので、硬いドライフードなどは食べることが出来ません。しばらくは、猫用の離乳食を与えます。

7週を過ぎると、離乳食を子猫用のドライフードに移行時期です。しかし、いきなりドライフードには、なかなか食いつかない場合もありますので、離乳食とドライフードを混ぜて与えましょう。そして、徐々に離乳食の量を減らしていき、ドライフードに移行します。

この時期の子猫は、著しく成長しますので、子猫用の高カロリーフードなども上手に活用しましょう。

 

子猫のトイレトレーニング

猫のトイレのしつけは、犬と比べてもほとんど手がかからないというのが現実です。それは、猫の習性に由来し、そもそも猫は砂のあるところで用を足す習性を持っています。

このため、専用のトイレ容器に猫砂を入れて、静かで落ち着く、発見しやすい場所に設置してあげれば、自ら進んでトイレで用を足そうとします。猫が、活発に活動するようになったら、一度トイレの場所に連れて行って、トイレの中へ入れてあげましょう。

たったそれだけで、猫のトイレの場所を覚え、トイレトレーニングが完了することもあります。

稀に、トイレトレーニングが上手くいかず、失敗してしまう子もいます。その対策には、子猫の活動範囲内の出来るだけ分かりやすい場所にトイレを完備してみる事です。

そして、しばらくの間、子猫の様子を良く観察し、ソワソワしているようなら、その度にトイレに連れて行く事を繰り返し続けてあげるのです。根気良く続けるとトイレの場所を覚えてくれるでしょう。

そして、トイレトレーニングで大切な事は、猫のトイレの清掃はこまめにして常に清潔な状態にしておくことです。実は、猫は、キレイ好きでトイレが汚れていると、嫌がって失敗する原因となるのです。

 

いかがですか。以上が、「子猫の育て方で一番気を付けてあげたい7つのコト」です。子猫を育てるのには、可愛いからという気持ちだけでは駄目、手間も暇も掛けなければいけないという事がおわかりになったでしょうか。

猫を飼う前にまず、自分が責任もって、その猫の一生を背負う事が出来るかを考えるべきです。捨て猫を見ていたら、かわいそうで拾ってきたが、 やっぱり無理だとわかり、捨ててしまったなんて事は言語道断です。

そして、繁殖させる気持ちがないのなら、必ず避妊・去勢手術をしましょう。完全室内飼育のつもりでいても、発情期になると相手を求めて外に出てしまう危険があります。そして、無責任に繁殖してしまった挙句、産まれた赤ちゃんは育てられないので捨ててしまうなんて事が、絶対起こらない様に!

しかし、愛情かけて時間をかけて、育てた分、猫は飼い主さんに癒しを与えてくれます。ですから、猫を飼うと決めたら、溢れんばかりの愛情をかけてあげて下さい。自力では何も出来ない赤ちゃん猫から寄り添ってあげたら、他の何物にもかえられない存在になる事間違いなしですよ!

 


まとめ


子猫の育て方で一番気を付けてあげたい7つのコト

・母猫と引き離すタイミングは?
・環境と室温に配慮しましょう
・ミルクの与え方の注意点
・排泄の援助
・動物病院とのお付き合い
・子猫の離乳
・子猫のトイレトレーニング


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