クワガタの飼い方を知って子供に育てさせる7つのポイント

クワガタの飼い方を知って子供に育てさせる7つのポイント

夏は、クワガタをつかまえることのできる絶好の季節です。

夏の夜、林や公園の木、道路や橋の街灯にクワガタやカブトムシ、コガネムシなどの昆虫が羽音もブーンブーンと勇ましく集まっているのを見たことがあると思います。

遠い日の夏休みの早朝に、お父さんや近所のお兄ちゃんたち、田舎のおじいちゃんやいとこに連れられて昆虫採りに出かけた記憶はありませんか。

どこか懐かしい夏休みの思い出にクワガタをはじめとする昆虫が登場してきますね。ここでは、昆虫のなかでもクワガタを取り上げます。

夏休みの思い出づくりに子どもでも育てることのできるクワガタムシの簡単な飼い方のポイントをお話しします。

 


クワガタの飼い方を知って
子供に育てさせる7つのポイント

 

 

クワガタを採集しよう

クワガタの多くは夜行性です。夜、街灯などに集まる性質があります。コンビニや自動販売機、雑木林や公園の木の近くの明かりの周りを飛び回ったり、木の下や街灯の下に落ちたりしていることがあるので、探してみましょう。

クワガタは木の樹液や腐った果物などをエサにするのでそのような木の周りに多数集まっていることがあります。そこで、昼間、木に腐りかけたバナナなどをネットやアミで吊るして、おびき寄せる方法もあります。

夜や早朝4時ころ、ワナをしかけた木の周りを見回ったり木を足で強く蹴ったりしてみましょう。すると、クワガタを含む昆虫などがバラバラと落ちてくることがあります。試してみましょう。昆虫採集のときは虫かごを忘れずに持っていきましょう。

採集のときは子どもだけでは危ないので、必ず大人が付き添ってください。

心ならずもクワガタをぺットショップで購入することになってしまったら

昆虫採集に出かけたけれども運悪くクワガタをつかまえることができなくてガッカリという子どももいることでしょう。

でも大丈夫ですよ。元気なクワガタがペットショップで子どもたちを待っています。ペットショップではクワガタが購入できます。元気よく動き回っているクワガタムシがおすすめです。

オスとメスのペアでの購入なら繁殖させることができるかもしれません。繁殖を希望する場合はペットショップで飼い方をよく聞いて相性のよいペアを選んでもらいましょう。

昆虫のなかでも縄張り意識や闘争本能が強いクワガタは、オスが大きなアゴでメスを攻撃してしまうことがあるので、ペットショップでよく相談してください。

 

クワガタの飼育グッズを用意しよう

昆虫採集で運よくクワガタをつかまえることができた場合も、運悪くつかまえることができずにペットショップで購入した場合も、クワガタムシを飼うための飼育グッズが必要です。

飼育グッズは100円ショップなどでも手軽に購入できますがクワガタムシの飼育の初心者は、必要なものをペットショップで相談しながら選ぶことがおすすめです。

ペットショップで飼育のポイントを詳しく教えてもらいながら飼育グッズをそろえましょう。飼育箱は通気性のあるプラスチックケースや水槽などを使います。クワガタムシの大きさにあわせてやや大きめのサイズを用意します。

飼育箱に昆虫飼育用の飼育マットを敷きます。オガクズなどの木のフレークのタイプが一般的です。

そのほかにも産卵用や産卵後の幼虫飼育用の土状のタイプなどいろいろあるので、飼育の用途にあわせて選びましょう。エサの昆虫ゼリーが入るような丸い平たい穴をあけた木のエサ皿、クワガタムシが隠れるための木などを用意します。

 

クワガタのゼリーを清潔に与えるコツ

市販の昆虫ゼリーがおすすめです。昆虫ゼリーは昆虫が好む樹液に似せて開発されたエサのゼリーです。パッケージに昆虫ゼリーと大きく書いてありますが、子どもがお菓子のゼリーと間違えて誤食しないように特に注意が必要です。

その他に、産卵用のメスに与えるための栄養価の高いゼリーやより樹液の成分に近いゼリーなどいろいろなゼリーが開発されているので用途にあわせて購入します。ゼリーの中身がこぼれないようにカップのままエサ皿にセットします。

クワガタは自慢の長い大アゴがじゃまをしてゼリーの底の方まで上手に食べきることができないので、クワガタムシが食べ残したものは、新しいゼリーととりかえます。

夏はコバエがやってきたり、ゼリーの食べ残しが飼育マットを不潔にしたりするので、1日1回はゼリーを取りかえるようにします。

 

クワガタの体を清潔に保つコツ

クワガタは雑木林などのジメジメした環境で育ちます。そこで飼育マットにもクワガタムシの生育環境にあわせた適度な湿り気が必要です。霧吹きなどで水分を吹きかけて湿気を保つようにします。

しかし、飼育マットがジメジメしてくるとマットからダニが発生したり、そのダニがクワガタの体についたりしてしまうことがあります。クワガタムシの体についたダニは使い古しの歯ブラシなどでゴシゴシこすって掃除します。

また、ダニを退治するには飼育マットを新聞紙などの上に広げて日光に2~3日干してダニを退治します。ダニがいなくなったかどうかを確認して、飼育マットを飼育箱に移します。飼育マットを清潔に保つために、定期的にマットを取り替えることが必要です。

 

クワガタと遊んでみよう

クワガタのシンボルである大アゴは、闘争用に発達したものであるといわれています。その大アゴはペアで飼育しているメスを死に追いやったりするほど強力です。

また、子どもが飼育箱の中に手を入れて隠れ家の木などを動かしただけで威嚇してくるので、子どもが指などをはさまれないように注意してください。子どもがクワガタムシと遊ぶときは、大アゴにはさまれないように注意しながら背中をつかむようにします。

飼育箱から出して友だちのクワガタムシと戦わせて遊んだりすると楽しむことができます。ある程度大きさの同じクワガタムシ同士で戦わせるのが楽しむコツです。

また、クワガタの体にタコ糸を巻きつけて重いものを引っ張らせたり、クワガタムシとカブトムシとで綱引きなどをさせてもおもしろいですよ。いろいろと工夫して遊んでみましょう。

 

クワガタの天敵とは

クワガタの天敵はまぎれもなく人間でしょう。人間に捕獲されるというほかにも野生のクワガタが生息するための森林の伐採や環境破壊などをもたらすのも人間です。外国の珍しいクワガタムシなどを捕獲してペットショップなどで売るということもあります。

物珍しさで外国産のクワガタを購入した場合は、飼いきれないなどの理由で外に逃がしたり、捨てたりしないようにしましょう。外国産のクワガタムシが日本の種と交雑したりして生態系を乱してしまうからです。

そこでクワガタムシを飼いながら自然破壊や環境などについて調べるのもいいでしょう。昆虫を含む生物の生態系についてもより理解が深まります。

 

子どものころの夏休みの宿題に昆虫採集があったのは、もうずいぶん前の世代の思い出になりました。セミをとったり、クワガタムシ、カブトムシ、カナブンなどの昆虫を手づかみしてワクワクした経験をもっているのはもうすでに少数派です。

今は、ペットショップで購入するという子どもが多数を占めています。そこでクワガタムシを採集する、クワガタムシをペットショップで購入する、クワガタムシの飼育グッズを用意する、クワガタムシのエサやり、クワガタムシを清潔に保つ、クワガタムシと遊ぶ、クワガタムシの天敵などについてまとめました。

 


まとめ


クワガタの飼い方を知って子供に育てさせる7つのポイント

・クワガタを採集しよう
・心ならずもクワガタムシをぺットショップで購入することになってしまったら
・クワガタの飼育グッズを用意しよう
・クワガタのゼリーを清潔に与えるコツ
・クワガタの体を清潔に保つコツ
・クワガタと遊んでみよう
・クワガタの天敵とは


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