最近はデジカメや一眼レフカメラも、機能がかなり充実していますよね。スマホのカメラですら、子供や素人が撮った写真でも、カメラ機能のおかげで充分綺麗に撮れるようになりました。
しかし、どんなにカメラの性能が良くても、「黒猫」が被写体の時は皆さん苦労するようです。プロのカメラマンでも、「撮り方に一番苦労する、、。」といいますから、黒猫の撮影にはやはりテクニックが必要です。
黒猫に限らず、黒い色のものを写す場合、どうしても平面に見えたり、表情が分かりにくかったりします。今回は黒猫の画像を綺麗に残すための7つのテクニックを、カメラ機能と技術の両面からご紹介していきましょう。
黒猫マニア必見!
画像に綺麗に残すための7つのコツ
その1:撮影する時間
黒猫を撮影する場合、出来るだけ外の自然の光の中で撮りましょう。生き生きとした姿や可愛い表情を狙ってみて下さい。
晴れていても日陰になる場所や、曇りの日の室内は案外暗いので、特に黒猫を撮るのは難しくなってしまいます。黒猫を撮影する時は、窓際など部屋の中で一番明るい場所で撮るとよいでしょう。
朝の自然光の中では猫ののんびりした表情が、昼間の自然光では黒い毛質がより綺麗に撮影できます。
その2:フラッシュ、ストロボは厳禁
黒猫は表情が分かりにくく、ついフラッシュを使いたくなりますよね。猫を撮影する場合、正面から近距離でフラッシュやストロボで撮影するのは絶対に厳禁です。猫の目はカメラの光で人間の何倍も痛むのです。
子猫の場合は、最悪失明してしまう危険もあります。ストロボを室内で使った場合、猫の毛がバサバサに毛羽立って見えるので、毛並みの艶がなくなってしまいます。
晴れている日の、朝と夕方頃の太陽の光は比較的黄色っぽい色をしているので、黒猫の表情を穏やか見せてくれます。午後の太陽の光は白っぽいので、黒猫の活動的な写真を撮るのに向いています。
その3:手ブレを防ぐ
素早く動き回る猫を撮る場合、どうしても焦って手ブレしてしまう事があるでしょう。カメラ本体をしっかりと支えて、ブレないように注意して、ボタンを押し下げるというより手を握りしめる感覚でシャッターボタンを押すと比較的上手く行きます。
あるいは壁など身近な物に寄り掛かったりして自分の体や腕をしっかり固定しても良いでしょう。室内で撮る時は手ブレを起こし易くなるので、ズームは使わない方が無難です。慣れている黒猫を撮影する時は、自分が動いてカメラの位置を近づけましょう。
その4:バウンス撮影
カメラに取り付ける事のできる外部ストロボがあれば天井や壁に向けてフラッシュを発光させて反射光で撮影する方法もあります。背景に白い布をかぶせたり、白い壁のある所で撮影しても良いでしょう。
猫の瞳を痛めないバウンス撮影は、猫が眠っている時など、比較的動きが少ない時に狙って撮影するとうまくいきます。デジカメにはストロボを接続できませんが、スレーブフラッシュというデジカメの内蔵フラッシュに反応してコードレスで同調発光できるストロボがあります。
その5:赤目軽減発光機能
赤目軽減発光機能というのは、シャッターを押した瞬間に最初弱い光が出ることで光に目を慣らしておいて、その後強い光を当てて撮影することで赤目を防ぐ機能です。
しかしシャッターが切れるまでに時間がかかるので、その間に猫が動いてしまい、ブレた写真になる事が多いのであまり役には立ちません。
赤目はカメラのレンズとストロボの距離が近距離の時や、被写体がカメラをまっすぐに見つめているときになりやすいので、カメラを黒猫から遠ざけたり、正面からではなく斜め上や下から撮ることで予防できます。
その6:ホワイトバランス、露出補正
ホワイトバランスとは、色を調整する機能です。「AWB(オートホワイトバランス)」という自動設定と「晴天」「くもり」「蛍光灯」といった、細かな設定があります。いつも写真全体が黄色っぽくなってしまうといった場合、ここをいじると解決することもあります。カメラは写る範囲から自動的に露出を判断します。
その時に黒猫は暗いので明るく撮らなければいけないという場合に露出補正をして下さい。黒猫を撮影するときは露出補正をマイナスに、白猫であればプラスにして写すとより綺麗な写真が撮れます。
その7:黒猫の背景をぼかす
きれいに黒猫だけを写したい。クローズアップしたようにピントを黒猫に合わせ、そのほかの前後はぼやけている写真を撮りたい時は、絞りの数字を小さくし被写界深度を浅くします。
絞りやシャッタースピードを優先して、マニュアルで設定できないカメラの場合は、「撮影モード」を試してみましょう。「風景モード」は手前から奥まで一番深くピントが合い、「ポートレート」ではピントが合う範囲が狭いので背景をぼかして写せるでしょう。
いかがですか。黒猫の撮影を成功させる秘訣は目の表情です。目の色をよりはっきりと写す事ができれば、黒猫ならではのミステリアスな雰囲気を醸し出せます。
近距離で撮影する場合、ひげや体毛にホコリが付着してないか確認する事も大事です。黒い色に反射して白いつぶつぶが鮮明に撮影されてしまう事もあるので、撮影前には丁寧にブラッシングしてあげましょう。
黒猫の写真を持ち歩くと良い事がある、というおまじないもあるそうです。是非頑張って素敵な写真を撮って下さいね。
まとめ
黒猫マニア必見!画像に綺麗に残すための7つのコツその1:撮影する時間
その2:フラッシュ、ストロボは厳禁
その3:手ブレを防ぐ
その4:バウンス撮影
その5:赤目軽減発光機能
その6:ホワイトバランス、露出補正
その7:黒猫の背景をぼかす