猫をシャンプーするときに気を付けてあげたい7つの事

猫をシャンプーするときに気を付けてあげたい7つの事

我が家の4匹の猫達は誰一人として、シャンプーを好きな子はいません。そもそも、猫にシャンプーは必要なのでしょうか?

我が家の猫達をシャンプーする時はどんな時か?因みに、我が家では完全室内飼いです。しかしながら、4匹中2匹は生まれながらの冒険家で、いつでも脱走する機会を狙っています。

最近では、歳を重ね、落ち着きが出てきたのか、あまり脱走はしなくなりましたが、若い頃は、勝手に窓や網戸を開けて出て行ってしまい、時には1週間も留守になる事があり、心配させられた物です。

勿論、家庭で人間の世話を受けて育った猫達ですから、おそらく野生の野良ちゃん達には力も知恵も適う筈ないだろうと思う気持ちと、帰宅した時、戸外からノミやダニを連れて帰ってきはしないだろうかという気持ちで、脱走猫達には、ヤキモキさせられました。

当然、数日ぶりに帰宅した脱走猫は、即シャンプーです。その時の彼らの悲痛な叫びは、きっとご近所からは「虐待」を心配されるレベルで・・・ですから、正直、脱走しないでくれ、シャンプーさせないでくれ、という気持ちでいっぱいなのです。

実際には、調べてみると、そんなことさえなければ、猫は本来、自分で毛繕いをして奇麗な毛並みを維持できるし、猫自体が待ち伏せ型の狩りをする動物なので、体臭も少ないという事で、シャンプーの必要性は、かなり低いという事です。

それでも、シャンプーが必要な時もありますから、是非覚えておいて欲しい「猫をシャンプーするときに気を付けてあげたい7つの事」、ご紹介しましょう。

 


猫をシャンプーするときに
気を付けてあげたい7つの事

 

子猫から水に慣れさせる?

シャンプーやお風呂をを嫌がる猫が多いのは事実です。しかし、案外、平気で湯船のお湯を飲みに来たり、水道の蛇口や湯船からこぼれる水で遊ぶ子もいます。

つまり、子猫から水に慣れさせれば大丈夫なのでは・・・?なんて考え方もあるでしょう。でも、おそらく、私の見た所、慣れさせようと思って慣れる物でもなのかもしれません。生まれながらに持っている水への恐怖心のレベルの違いは、どうする事も出来ないのかも・・・。

では、そもそも何故、基本的に猫は水に濡れることを嫌がるのか?これは身体が濡れると、体温を奪われてしまう事を心配しているのでは、と言われています。猫は命を守る為に、極力濡れない様、心掛けているという訳です。

そんな心理から、水で身体を洗わなくても清潔さを保てるように、猫は入念に毛づくろいをするのです。

だとすれば、濡れた状態が続かなければ、猫は命の危険を感じずに済むのか。そういう意味では、幼い頃から、見ずに濡れる事、乾かして貰う事に慣れる事は、充分意味のある事かも知れません。

 

シャンプー前の爪切りをしましょう!

まずは、猫の爪のチェックは必ずして下さい!爪が伸びているようなら、しっかりとカットしておくことが大切です。

お風呂嫌いの猫は、当然、シャンプーでお湯をかけたり、お湯につけようとすれば、嫌がって暴れるものです。そんな時の猫は必至ですから、飼い主さんのどんな制止にも従う事が出来なくなるものです。ひっかかれて怪我などしない様、事前の準備をしておきましょう。

 

丁寧にブラッシングしましょう!

シャンプーをする前に、丁寧なブラッシングが必要です。長毛種であればなおさらの事ですが、シャンプー前のブラッシングは、毛の絡まりをほどき、汚れを落としやすくする効果が期待できるので、是非行って下さい。

それが、充分に出来ていれば、シャンプー自体も手早く終える事が出来るでしょう。

猫のシャンプーで注意しなければならないのは、短時間に終了させ、疲れさせない事と、シャンプーに抵抗感を抱かせないことが大切なのです。その為の下準備は、怠る事がない様に!それが、最大のポイントです。

 

大きめの猫用タオルを準備しましょう!

出来るだけ大きめの猫用のタオルを用意しておきましょう。シャンプー後の猫の身体の水分を素早く拭きとる為に、お風呂場を出る動線、なるべく一番近い場所にスタンバイしておくと良いでしょう。

特に、寒い時期のシャンプーは、風邪をひいたりしない様、手早く行うことが重要で、洗った後には十分に乾かす必要があります。

とは言え、シャンプー同様、ドライヤーを嫌う猫もとても多いので、基本はタオルドライのみとなる事が一般的でしょう。いくら、早く乾かす事が第一とはいっても、猫が嫌がるのであれば、無理強いは禁物です。

 

シャンプー前に充分身体を濡らしましょう!

お湯の温度はぬるめの人肌程度が良いでしょう。顔から遠い部分というのが基本で、体の後ろの方からゆっくりとお湯をかけ始め、徐々に慣らしていくのがポイントです。

この時、猫を安心させる為、優しく声をかけながら行いましょう。ここで、最も注意して欲しい事は、水音です。猫は音にとても敏感です。シャワーの「シャーッ」という音は、実は、猫が怒った時の威嚇の声「シャーッ!」と同じ音の高さだと言う事です。ですから、その音を聞いて、猫が嫌がる事があるのです。

シャワーをかける場合には「チョロチョロ」でる位がいいでしょう。猫をお風呂に連れて行く前に、シャワーからお湯を出しておき、音に慣れさせておくことも大事です。

シャワーを地肌に近づけ水をはじかせないようにするのがポイントです。更に頭部に近い部分を濡らす時には、耳を手でおさえ、絶対に水が入らないよう注意しましょう。また、目や鼻にはお湯を入れない事が大切で、目は特にデリケートな部分ですから注意が必要です。

この時、適量のシャンプー液をぬるま湯で薄めた温かいシャンプー液をつくっておく事をお勧めします。この後のシャンプーの際、冷たいシャンプー液で驚かしてしまわない為の心遣いです。

 

シャンプー・すすぎには手順・注意点があります

一度目はさっと汚れを落とす程度、二度目は地肌をマッサージするような、もみ洗いの2度洗いが望ましいでしょう。

作って置いたシャンプー液をつけ、指先で軽くもむようにして泡立て、まんべんなく体全体になじませてから一度流す前洗いと、両手を使って毛の流れに逆らって洗う本洗いをします。

この時、本洗いは、頭→背中→腹→足→しっぽの順に洗いましょう。頭や顔には、スポンジを使うと良いでしょう。下あごや口のまわり、尾の背側は、腺分泌が活発なので、特に丁寧に洗いましょう。

爪を立てないで、手でブラッシングするイメージで行うのが大切です。滑らかな手触りになれば上手に洗えている証拠です。

次にすすぎですが、これにも、望ましい順番があり、頭→体→足の順番に上から下へ流していきましょう。タオルをお湯にひたし、耳に水が入らない様、押さえながら頭を洗い流した後、体ををすすぐのがポイントです。

シャンプー同様、耳や鼻、目にお湯を入れない事、お湯が熱すぎない事、シャワーの勢いが強すぎない事に配慮する事が大事です。

特に念入りに行う部分は、シャンプーがたまりやすい、お腹と背中の境目など毛の間で、すすぎ残しのない様に注意しましょう。すすぎ残しは、皮膚炎などの原因になります。猫の動きに合わせて、自分の体を動かすようにして行うと比較的嫌がることなく、スムーズに出来るでしょう。

 

しっかり、乾かしましょう!

まずは、タオルドライです。用意しておいた大きめのバスタオルで、決してこすらず、水気はふき取ります。また、バスタオルとは別に、やわらかい布で、目や耳、鼻のまわりも軽く拭きます。耳の中に水分が残らないように、脱脂綿を使用し、拭いておく良いでしょう。

ドライヤーを嫌がらない猫で長毛種ならば、使用してみましょう。短毛種は自然乾燥でも良いでしょうが、長毛種の場合、自然乾燥では、ブラシ通りが悪くなるので、ドライヤー乾燥が望ましいでしょう。ブラシをかけながら、温風を当てて毛を完全に乾かしてあげられれば、被毛の艶も保て、良い状態になります。

ここで、注意が必要なのは、温風を一カ所に当てつづけると、やけどの心配がありますので、充分な注意が必要です。ドライヤーは、身体から30センチ以上離して乾かす事、また、毛並みに合わせるようにドライヤーを当てていくというのがポイントです。

また、ドライヤーを使用する時、洗濯機の上や机など猫をのせる作業台にすると便利でしょう。そうでない場合、飼い主さんの無理な姿勢での長時間の作業は負担ですし、猫が逃げやすい、上から押さえ付けるような形はネコの恐怖心をあおるなど、望ましくない状況だからです。

 

いかがですか。以上が、「猫をシャンプーするときに気を付けてあげたい7つの事」です。完全室内飼いの猫の場合、シャンプーの頻度は年に2~3度で十分だと言われます。

短毛種ならば、基本的にシャンプーは必要のないものなのですが、人間と生活を一緒にするのであれば、2~3ヶ月間に一回、半年位に一回行う事もいいのではないでしょうか。しかし、長毛種の場合には、どうしても毛が汚れるので、月に1回を目安にシャンプーした方が望ましいと思われています。

また、家族の中に、喫煙者がいる場合は、もう少し回数を増やした方がいいという考えもあります。それは、猫の身体に付着した煙草のヤニを、毛づくろいの際に舐めてしまうことで「がん」発症率が、2倍になるという報告があるからです。

ただし、シャンプーのデメリットとしては、頻繁に洗いすぎてしまう事で、皮膚が荒れたり、毛の艶がなくなったりする心配もあります。

そして、極度にシャンプーを嫌がる猫にとって、無理なシャンプーはストレスになります。どうしても、シャンプーを嫌う場合には、トリマーさんなど専門家にお任せする事をお勧めします。

 


まとめ


猫をシャンプーするときに気を付けてあげたい7つの事

・子猫から水に慣れさせる?
・シャンプー前の爪切りをしましょう!
・丁寧にブラッシングしましょう!
・大きめの猫用タオルを準備しましょう!
・シャンプー前に充分身体を濡らしましょう!
・シャンプー・すすぎには手順・注意点があります
・しっかり、乾かしましょう!

タイトルとURLをコピーしました