ヨーロッパケナガイタチを起源とする肉食目イタチ科に属する小動物のフェレットですが、非常に賢く、一度人を信頼し仲良くなれたなら、とても人懐っこい動物として知られ、近年では日本でもペットとして沢山の人から親しまれています。
アメリカでは、以前から犬や猫に次ぐ人気のフェレットですが、その魅力は、豊富な毛色や性格の良さ、賢さ、また、あの愛らしいしぐさや表情でしょう。
また、知能指数でいえば、犬と猫の中間に位値するとも言われる程で、我慢強くとても好奇心旺盛な動物ですので、遊び相手にも癒しの存在にもなってくれます。
しかしながら、やや人間になつきにくいという一面もあると言われますので、心を開いて貰う為に私たちはいったいどのような飼い方をすればいいのか見ていきましょう。
フェレットの飼い方で知っておきたい7つの注意点
フェレット専用のゲージについて
高さが大体1メートル程で、ハンモックのついた二段仕様の構造です。フェレットは高い場所に登るのは得意ですが、実は高さを認知する感覚は弱そうですので、高ければいいという訳でもない様です。
また、ハンモックにはタオルなどを敷いておくとお洗濯等しやすく、常に清潔に保つ事が出来ます。
ゲージの中には重い陶器の食器、給水器(ボトルタイプでもお皿タイプでも可)、トイレを準備しましょう。
フェレットに与えるエサは注意が必要?!
赤ちゃんフェレットには、お湯でふやかし柔らかくしたフードを与えます。消化器官の働きがまだ未熟な為、下痢の原因になってしまうので注意が必要です。
成長したフェレットには、フェレット専用のドライフードや高たんぱく質のキャットフードを与えましょう。パパイヤは、胃腸に溜まる毛玉を排出する役目もありますので、適度に与えると良いでしょう。
チョコレートやタマネギ、牛乳などはフェレットにとっては有害な成分が含まれていますので、絶対に与えない様にしてください。
フェレットの健康に意外なコト
若年期は元気で行動力もあるので、病気とは無縁に思われがちですが、中年期の4歳を過ぎた頃から病院に通う様な病気をする可能性の高い動物だと言えます。更に、フェレットを診察できる医師が少ないのも事実で、専門医を探すのは一苦労です。
そして、意外な事に、フェレットは人間のインフルエンザにかかる事もあります。もし、ご家族にインフルエンザを発症した人がいる場合は、フェレットも隔離して過ごしましょう。
生後3ヶ月を目安に予防接種を受けます。母子免疫の持続期間には個体差もありますので、安心の為、生後4ヶ月頃に補強摂取としてもう一度、予防接種を受けることをお勧めします。
フェレットの為の暑さ対策は?
どちらかといえば暑さに弱い動物であるフェレットですので、高温多湿の日本の気候は苦手と言えるでしょう。真夏に部屋を閉め切って長時間留守にしてしまえば、室内温度は30℃以上となり、フェレットにとっては致命的です。
室内温度の管理には、十分な注意が必要です。フェレットが快適に過ごす為に、室温は常に20~23℃程度が望ましく、25℃以下に保つ事は絶対不可欠と言えるでしょう。
ストレスに弱いフェレットなので・・・
最低1日に1度、ケージから出して遊んであげましょう。遊びが足りなかったり、心的ストレスがあると体調を崩す心配のある動物です。多頭飼いで新しいフェレットを迎える場合には、配慮が必要です。先住フェレットがストレスを感じ下痢を起こす事もあるのです。
フェレットの爪、耳、体のケアはこうする!
鋭い爪を持つフェレットですので、2週間に1回は爪切りをましょう。爪の血管を切らない様、先の尖った部分だけ切るのがコツです。
耳のニオイ、耳ダニの発生を抑えるため、耳掃除は2週間に1回のペースで行うのが望ましいでしょう。
2~3ヶ月に1度は、お風呂に入れてあげましょう。フェレット専用シャンプーを使用して洗うと良いです。しかし、頻繁に洗いすぎてしまうと、皮膚を傷めたり、体臭を強くするなどの逆効果となる心配もありますので注意してください。
フェレットの性格、性質を知ろう
とても賢い動物で、一度、危ない思いをしたり、危ない事であると教えると学習し、しなくなるものです。人間に叱られた経験があれば、その動作や声のニュアンスを覚え、次に怒られそうな場面に出くわすと逃げるという行動もするそうです。
幼少期から部屋の中を自由に行動させる事も可能で、リードをつけて戸外のお散歩もできます。
人間に馴染みにくいという事もあるようですが、それは成長した個体からの飼育であったり、多頭飼育の場合でしょう。それらの場合には、人慣れするまで少し時間をかける覚悟が必要かも知れません。もし、人間との親密な関係を重要視するのであれば、幼少期から単独飼育で始めるのが良いでしょう。
フェレットの噛み癖に悩む飼い主さんも少なくはない様です。ゴムボールなどの柔らかいオモチャを与えてフェレットの気持ちをそらし、人の手を噛まない様にしつけてあげることが大切です。
いかがですか。以上がフェレットの優れた飼い主さんになる為に知っておくべき注意点です。フェレットという動物は、好奇心旺盛で、とても遊び好きです。性格的には、一般的にオスはおっとりとしていてマイペース、メスは臆病で活発などと言われています。
また、喜怒哀楽などの感情を表現出来る、非常に表情豊かな動物という事で、現在では日本でもペットとして犬や猫に負けない位の人気があるのも頷けます。
フェレットは基本的には、穴を掘って穴の中で眠る習性があります。そのなごりでケージの中でもハンモックにすっぽりくるまって眠る姿が見られるのでしょうが、その様な寝姿の愛らしさも魅力の一つですね。
ストレスや病気に弱い印象もありますので、家族として迎え入れた際には、十分に愛情を注ぎ大切に育てていきましょう。
まとめ
フェレットの飼い方で知っておきたい7つの注意点
フェレット専用のゲージ
フェレットに与えるエサ
フェレットの健康
フェレットの為の暑さ対策
ストレスに弱いフェレット
フェレットの爪、耳、体のケア
フェレットの性格、性質