子供にお世話を!メダカの飼い方で注意する7つのポイント

童謡でもおなじみのメダカは、小さい子供が「飼いたい!」と言い出す動物のひとつです。昔は近所の川などで取れたりもしたのでしょうが、現在では大体の場合、ペットショップから購入することが多いでしょう。

メダカは丈夫な魚ですので、そんなに神経質になる必要はありませんが、可愛がるにあたって長生きしてくれたほうがいいですから、快適に過ごせる環境を整えてあげたいですよね。

そして、メダカの飼い方にも注意すべきポイントがいくつかあります。初めて飼育する子供にも教えてあげられるように、先だって大人が心得ておきましょう。

 


子供にお世話を!
メダカの飼い方で注意する7つのポイント

 

メダカにもいろいろ、種類を知ろう

犬にも犬種があるように、メダカにも種類があります。野生のメダカと、観賞用に品種改良されたものがいます。

原種であるクロメダカは現在、絶滅危惧種に指定されており、生息数が非常に減少しています。飼育は可能ですが、他種と混ざると子孫が残せなくなるので、単種飼育にしましょう。適当な川に放してしまうのもいけません。

ヒメダカ・シロメダカ・アオメダカは飼育しやすく初心者向き、デリケートなアルビノメダカやダルマメダカは玄人向けです。

 

毎日過ごす部屋になる、飼育環境を整えよう

飼うメダカが決まったら、飼育環境を準備しましょう。水槽・床砂・水草・水温計は必須です。飼育場所により、ろ過装置や水換え用品、蛍光灯が必要になります。

床砂や水草は、水をきれいにしたり、酸素を補給したりする役割を持ちます。素材や収穫場所によって良くない物質が混ざっていることがあるので、購入前にきちんと確認しましょう。

1匹で飼う場合と、多数飼育の場合とで、水槽などの容れ物のサイズも考えなければなりません。狭い場所で多数飼育すると、ストレスで共食いをすることもあります。

 

メダカには空気と同じ、水を適切に扱おう

当たり前ですが、メダカは水中で生活します。水はメダカの飼い方を知る上で非常に大切なものです。

水道水を利用できますが、必ずカルキ抜きをしましょう。生活用水にするため、消毒用として塩素が含まれていますが、メダカにとっては害になります。また立ち上げの際には、メダカを入れる前にバクテリアを定着させておくことが望ましいです。

一昼夜汲み置きをする、市販のカルキ抜き剤を使用するなどして、適した水を使いましょう。水換えの際には、これまでの水と新しい水を合わせたものにしばらく浮かべるなどして、メダカに水を慣らせる「水合わせ」を行うのが重要です。

 

どこでも良くはない、飼育場所を考えよう

部屋の隅っこの、日が当たらない暗い場所でメダカを飼育……というのはやめましょう。メダカには太陽光、いわゆる紫外線が必要です。ビタミンを生成したり、紫外線による殺菌作用が、メダカの健康維持には大切なものです。

屋外飼育の場合はまったくの日陰は避ける、屋内飼育で光量不足が懸念される場合は、紫外線ライトを導入するなどを考慮しましょう。

また適正水温は15℃~28℃、生存が可能なのは3℃からと幅が広いですが、暑さにはあまり強くないので地域によっては注意しましょう。

 

生き物にごはんは必須、エサを用意しよう

生き物を飼育していて楽しみなのが、エサやりですよね。これは飼育者も楽しいですがメダカにとっても嬉しい時間です。

メダカは雑食性なので、いろいろなものを食べます。虫や小さいエビなどの生餌もありますが、お手軽で水が汚れにくく栄養バランスもいいのは、やはり人工餌です。底に沈みにくいフレークタイプのものに人気があります。

一番重要なのは、エサをあげすぎないことです。飼育下にある動物は、肥満状態に陥りやすいのです。さらに観賞魚は、食べ残しによる水質悪化からの死因が多くあります。

 

トラブルにも心構えを、病気を知ろう

メダカだって病気になります。小さい体ですから、病気の発見が遅れてしまうと、どんどん死が近づいてきます。病気の元になるのは水の汚れや急な水温の変化ですので、水質管理が重要です。

主な病気に、ヒレが溶ける「尾ぐされ病」、口先や頭部などにカビがつく「水カビ病」、体に小さな白い点が付く「白点病」があります。どれも早期発見であれば治るものです。

病院にかかったり、予め薬を常備しておくのが一番ですが、何もないときには「粗塩」が有効です。0.5%程度の塩水にしばらく泳がせましょう。

 

一歩踏み込んだ飼育へ、繁殖させてみよう

メダカの飼い方を考えるときに、繁殖の2文字が頭をちらつく方も多いでしょう。メダカは繁殖を楽しみやすい生き物です。

繁殖を視野に入れて購入する場合は、オスメスがそろうように入手しましょう。尾びれの形で見分けがつきますが、分からなければ店員に聞きます。効率よく繁殖させるには、雌雄のバランスよく10匹程度はいると良いでしょう。

産卵時期は春から夏にかけてですが、水温を20℃くらいにしておけば年中産卵が可能です。水草に植えつけられた卵が孵化したら、親が食べてしまわないように隔離します。孵化しなかった卵は水質汚染の原因になるので、早々に取り除きましょう。

 

いかがでしたでしょうか。メダカは肉食、といいますか、口に入るサイズであれば同類でも関係なく食べてしまいますので、混泳させる場合には注意が必要です。またメダカが食べられないサイズでも相手がメダカを食べてしまうこともあるので、相性をよく調べることが大切です。

水質や温度に問題がなく、環境が整ってしまえば1週間程度家を空けても大丈夫なので、夏休みや冬休みの長期不在も、ある程度は安心です。子供がいる家庭ではこういう、メダカの飼い方ができることもポイントですよね。

命の大切さを知るにも、生き物を飼うのは良い事です。子供にお世話をさせようと思ったのに、大人がはまってしまうかもしれないほど、メダカの飼い方には自由があります。家族の癒しにもなるので、メダカの飼育はお勧めです。

 


まとめ


子供にお世話を!メダカの飼い方で注意する7つのポイント

・メダカにもいろいろ、種類を知ろう
・毎日過ごす部屋になる、飼育環境を整えよう
・メダカには空気と同じ、水を適切に扱おう
・どこでも良くはない、飼育場所を考えよう
・生き物にごはんは必須、エサを用意しよう
・トラブルにも心構えを、病気を知ろう
・一歩踏み込んだ飼育へ、繁殖させてみよう


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