でかい猫を飼ってるなら。気を付けたい病気の種類

でかい猫と一言で言っても、肥満体質ででかくなってしまった猫、雑種から産まれてガタイのよくなったでかい猫、普通の猫より大型の種類ででかい猫と様々ですよね。でかくても、猫として可愛らしい表情をたくさん見せてくれますし、それがその子の個性や魅力にも繋がるので良いと思えるでしょうが、でかい猫であるがためになりやすい様々な病気があることをあなたは知っていますか。

自分の飼っている猫はどうでしょう。現在健康で何も問題はないように見えたとしても、病気に縁がないとは言い切れません。気がつかないところで体に負担が掛かっている場合だってあるのです。では、可愛い自分の猫に長生きしてもらうために、今から気をつけていけるよう、今回はでかい猫の病気や予防法についてお伝えします。

 


でかい猫を飼ってるなら。
気を付けたい病気の種類

 

でかい猫がなりやすい病気

まず肥満の猫であると、それだけで様々な病気にかかりやすくなります。歯石、歯周病などにもなりやすく、口からも嫌な匂いがしてきてしまいますし、血糖値が上がってしまい、糖尿病になると体の色々な場所に障害が出てしまいます。水をたくさん飲んで、ごはんも沢山食べていて一見元気でも、肝臓が膨れてお腹が出てきたり、嘔吐や下痢が増え、心臓にも負担が掛かってきて、白内障になるリスクも高まります。

また体が大きすぎて、自分で自分の体に充分に綺麗にできなくなってしまえば、皮膚病にもかかりやすくなります。ニキビやフケが出て、毛に細菌が付いて脱毛症になる可能性もあり、なにより不衛生な状態になってしまうと、見た目にもよくありませんよね。

そして太りすぎると便秘になりやすくもなり、長期で便秘が続いてしまうと、巨大結腸症という病気にかかってしまう場合があります。巨大結腸症になると、毛艶の悪化、下半身にしこりができる、食欲がなくなる、よく嘔吐を繰り返すことになり、最悪の場合、手術をしなければならなくなります。

…と色々ありますが、一番太り気味のでかい猫に怖いのが、脂肪肝です。これは体の脂肪が肝臓にエネルギーに変えられるスピードが速くなりすぎて、脂肪が肝臓を覆ってしまう恐ろしい病気で、最悪の場合、死に至るケースのある病気です。もし猫の食欲が急になくなってしまったのなら、この病気の疑いがありますので、すぐに病院に連れて行かなくてはいけません。

肥満ではなくても、でかい猫は足腰に負担が掛かりやすくなるので、関節炎になるリスクも高まります。関節症は高齢になればなるほどなりやすくなり、歩行に支障が出てしまう病気です。遊び盛りな若い内から関節症にしてしまうのは可哀想ですから、避けたい病のひとつですね。

そして、メインクーンやノルウェーキャットなどの元々大型の純血統は、残念なことにその血統から受け継がれてしまうなりやすい病気もいくつかあります。

 

病気の予防方法について

様々な病気の例を挙げてきましたが、なにより一番に病気を予防できるところといえば、日々の餌の与え方になるでしょう。与えている餌がカロリーの高いものなら、ヘルシーなものに変える、与える量が多いのであれば、徐々に与える回数を減らしていくことが基本です。

また、早食いを防止するのも、胃に負担を掛けなくしてダイエットにも繋がるので効果的です。早食い防止のためのエサ皿などが販売しているので、一度試してみるといいかもしれませんね。ダイエットといえば、適度な運動もかかせません。狭いケージに閉じ込めてしまわず、広いスペースでねこじゃらしなどのおもちゃで体を使って遊んでもらうと、ストレスの軽減にもなりますよ。

そして、でかい体で自分では疎かになってしまう毛づくろいを手伝うために、毎日綺麗にブラッシングをしてあげたり、自分で届かないおしりの汚れを拭いてあげたりして、体を清潔にしてあげることにより、綺麗な見た目を維持しながら皮膚病も防いでいきましょう。

 

自分の猫のでかさをよく把握、観察する

基本的に普通の猫は3・5キロ程度の大きさであり、6キロからがでかい、そして肥満と言われるゾーンに入ります。大型の種類の猫であればまた違ってきますが、平均的な大きさと体重を知ることで、自分の猫がどれくらいでかいのか、どのくらい気をつけていかなくてはいけないかがよくわかります。

でかい種類の猫であれば、その猫の種類のかかりやすい病気をチェックして、いつも気をつけてあげることを頭に入れて飼育してあげましょう。そうすることで、一日の目安になるカロリー計算や運動量がわかりますし、更に毎日よく観察することにより、猫のちょっとした違和感や変化に気がつけるようになります。なので自分の猫のでかさを知ることはとても大切なことなのです。

 

いかかでしたか。あなたの飼っているでかい猫にとって、気をつけていきたい点がいくつかありましたでしょうか。体のでかさも愛らしいポイントのひとつですが、その猫にとって気持ちよく生活を送り、長生きができるように、飼い主の私たちがいつも気をつけていかなければなりませんね。

1キロしか太ってないから大丈夫…それは人間の場合です。猫の1キロは相当な重さの変化であることに気がついて下さい。太ってでかくなるのは1番命の危険にも繋がる大変なことなのです。ガタイが良いだけだからといっても、猫の身長が体重と釣り合わなければ、それだけ体に負担をかけ、病気のリスクを上げることになってしまうので、やはり気をつけていかなければなりません。

そのために1番いいのは、病院で専門家の獣医さんに猫の体を診てもらい、相談した上で計画的に健康のためにできることを理解して実践していくこと。大切なパートナーの猫と楽しい毎日を送れるよう、でかい猫の気持ちも考え、無理なく良い生活を一緒に送っていけるといいですね。

 


まとめ


でかい猫を飼うとき注意したいポイントは…

・低カロリーの餌を適量に与えて肥満を防止
・毎日の運動やブラッシングで健康で清潔さを保つ
・自分の猫がどのくらいでかいのかよく把握する


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