人気が高まっているカブトムシ。しかし、カブトムシの飼い方を詳しく知っているという人は、少ないのではないでしょうか。子どもが捕まえてきた。販売されていて欲しくなったなど、カブトムシの飼い方を知りたいと思うきっかけは人それぞれですが、簡単そうに見えて意外と難しいのがカブトムシの飼い方。犬や猫は飼ったことがあるけれど、カブトムシは初めて…という人も多いもの。
ここでは、カブトムシの飼い方で難しいポイントを集めました。カブトムシの飼い方のイメージが大体できている人も、一体何から準備すればよいのか悩んでいるという人にも役立つ情報ばかり。ぜひ目を通して、カブトムシの飼い方の基本を知ってください。一見難しそうなカブトムシの飼い方も、ポイントを抑えることで初心者の人でも問題なく飼うことが可能です。
カブトムシの飼い方で
難しいポイントを集めました。
カブトムシを飼う場合の箱は、小型コンテナがおすすめ
カブトムシの飼い方の前に、まずカブトムシを飼う場所を決めることが大切です。そのときに、発泡スチロールはNG。カブトムシは、軽々発泡スチロールを破壊してしまいます。また、猫や犬のような広いスペースは必要ありませんが、小型コンテナや衣装ケースなど、透明でありながら大きな箱を用意しておくと飼育も簡単で、なおかつ観察もしやすくなります。
このときに空気穴として、蓋に小さな穴をいくつか開けておくことを忘れないようにしましょう。
下に敷く土は、飼いたいカブトムシの大きさによって選びましょう
既に成虫となったカブトムシを飼う場合は、市販されているカブトムシやクワガタ用の土で問題ありませんが、カブトムシの幼虫からの飼い方としては、専用土はおすすめしません。なぜなら、幼虫によってはその土が強すぎて合わない可能性があるからです。
卵から、または幼虫から育てたい!という場合は、園芸用の腐葉土、落ち葉100%で殺虫剤などが不使用のものが良いでしょう。枯れ木などが入っていることが多いので、軽くふるいにかけて使用すればOKです。
適度な湿気をキープしましょう
カブトムシの飼い方の中でも、特に気をつけなければいけない点は腐葉土の湿度。湿度と聞くと、過剰なくらい霧吹きなどで水を加えてしまう人がいますが、過剰な湿度もカブトムシにとってはNG。乾燥しすぎもよくありませんが、べたべたに濡れてしまうくらいであれば、乾燥しているほうがマシだといえます。
目安は、自分の手で腐葉土を触り軽く握ったときにお団子のような形ができる程度。これくらいの湿度が、ベターです。定期的に土の状態を確認し、あまりに乾燥していると感じたときのみ、わずかに土の表面を濡らす程度でOKです。
直射日光は避けましょう
カブトムシの飼い方で、次に気になるのは、そのケースを置く場所。室内・室外どちらでも問題はありませんが、一番気をつけなければいけないのは直射日光と雨を避けること。光を避ける必要はありませんが、夏は室内の日陰に置いておくくらいが良いでしょう。
気付かない間に、直射日光があたって全滅していた!ということがないように、特にカブトムシを置いて出かける際は注意が必要です。カブトムシの幼虫から飼う場合は、一定の温度が保てる場所、そしてあまり日のあたらない薄暗い場所がベスト。玄関の靴箱の中や靴箱の上などもおすすめです。
ひとつのケース内には、オス1匹、メス1~2匹が理想
カブトムシを飼いたい!と思ったときに、どうせならオスをいっぱい飼いたいと考える人は多いもの。オスのカブトムシ同士が戦う姿は、見ていて面白いものがあります。しかし、ケンカには傷がつきもの。できるだけ長くカブトムシを飼いたいと思うのであれば、ひとつのケース内にはオス1匹が無難です。
カブトムシのオスを複数飼いたい場合は、1匹ずつ別のケースに入れて飼う。本当に一時期だけ一緒のケースに入れ、ケンカした後はまた別のケースに戻すという飼い方が戦う姿も楽しめ、寿命も保つことができる秘訣です。
カブトムシの卵を観察したい場合は、産卵後別のケースに移しましょう
カブトムシの卵を見たいのであれば、1つのケースにカブトムシのオスとメスを入れる飼い方がおすすめ。高い確率で、卵を産むことになります。カブトムシの卵は、数ミリ程度の小さくて丸いもの。
生まれた卵は、直接手で触らずにスプーンなどで周りの土と一緒に移動させましょう。生まれたばかりの卵は、とてもやわらかいため、慎重に。力を加えると、つぶれてしまいます。観察したい場合は、別のケースへ。卵が壊れるリスクを避けたい場合は、卵を動かすのではなく、成虫を別のケースに移す方法がおすすめです。
いかがでしたか。ここでは、カブトムシの飼い方で難しいポイントに絞って、お伝えしました。カブトムシを飼うとひとことで言っても、成虫の段階で飼うのか、幼虫の状態から飼うのか、カブトムシの状態によっても飼い方は大きく変わるもの。
しかし、カブトムシの飼い方には、基本は存在しますが、絶対にこうしなければというものはあまりありません。そもそも自然界、カブトムシが暮らすような雑木林では、カラスやモグラといったカブトムシの天敵も多数存在しています。
そのような天敵がいない空間というだけでも、カブトムシにとっては安全な世界といえるもの。基本的なカブトムシの飼い方を理解した上で、あとはぜひカブトムシを細かく観察してください。きっと、森で見ていた、お店で見ていただけのときよりも、いろいろなことを考えるきっかけになるはずです。
今日のまとめ
カブトムシの飼い方で難しいポイントを集めました。・カブトムシを飼う場合の箱は、小型コンテナがおすすめ
・下に敷く土は、飼いたいカブトムシの大きさによって選びましょう
・適度な湿気をキープしましょう
・直射日光は避けましょう
・ひとつのケース内には、オス1匹、メス1~2匹が理想
・カブトムシの卵を観察したい場合は、産卵後別のケースに移しましょう