ベタの飼い方を基本事項から応用まで詳しく教えます

ベタの飼い方を基本事項から応用まで詳しく教えます

イギリスのチャーチル首相もこよなく愛したというベタ。オスの激しい攻撃性と優美な姿から、闘魚として、観賞魚としても世界中に愛好家がいます。もちろん日本でも特にベタは美しく飼いやすい魚として有名ですよね。

よくインテリア売り場や雑貨ショップなどで、瓶に入ったベタが売られているのを見た事はありませんか?ペットショップ以外で売られている魚なんて、ベタ以外にはいないのではないでしょうか。

ベタは他の魚にない不思議な器官を持っています。そして飼い方にもとても特徴があります。今回はベタの飼い方について、初歩的な基本事項から応用まで詳しく教えます。

 


ベタの飼い方を基本事項から
応用まで詳しく教えます

 

ベタは瓶やグラスで飼える?

ベタはラビリンス器官と呼ばれる特殊な器官を 持っています。 この器官は上鰓器官(じょうさいきかん)とも呼ばれ、空気中の 酸素を取り込むことができます。
そのため空気が少ない環境に強く、他にも低水温、低pHへの耐性があります。だからベタは瓶やグラス で飼育できるのです。

しかしベタをグラスで飼育するのは上級者になってから。細かい換水等の管理がしっかり出来てこそベタをより健康に飼育できるのです。初心者のうちは小型水槽で飼育した方が良いでしょう。

 

ベタの主な種類を知ろう

ベタには交配により同種でも様々な種類がいます。主な種類をご紹介しましょう。

•トラディショナルベタ

ベタといえばまずこのタイプ。日本でも一般的な品種です。原種に比べて尾ヒレが長く伸び、優美な姿をしています。古くから改良されてきたタイプのため、カラーバリエーションも豊富。目移りしたくなる美しさです。 特に赤や青といった原色のベタは人気があります。値段も比較的安価で、初心者には最適です。

•プラガット

別名ショートテールベタとも呼ばれます。原種に近い短いヒレのベタです。“闘魚”で使用するために攻撃力、闘争性を重視して改良された品種です。その中でも美しい個体が観賞用に改良されています。ハイブリッドに改良したメタリカと呼ばれる品種はメタリックな体色が非常に美しいベタです。

•スーパーデルタテール

別名ショーベタと言われています。海外の愛好家によってトラディショナルタイプよりさらに大きく美しいヒレを持つ様に改良された品種です。シ ョーベタとも呼ばれ、日本国内でも人気があります。スーパーデルタテールは特にトラディショナルに比べヒレの筋力が強く、より大きなヒレを支えることが出来るようになっています。

 

オスは必ず単独で飼おう

どの種類のベタにも共通していえるのが、オスのベタの激しい攻撃性です。オス同士が近くにいると美しい尾ひれをパッと広げて威嚇し、すぐに喧嘩を始めます。そのため原産国のタイではベタを戦わせる試合もあります。

初心者はベタの美しさと安価な価格に、つい複数匹飼って水槽に放して楽しみたいと思ってしまいますが、それは絶対止めましょう。オスは鏡で自分の姿を見ても激しく興奮する位、獰猛な性格をしています。

 

水換えにも気をつけよう

ベタはあまり動きません。ベタは水の流れがほとんどない水溜まりのようなところに生息していたため、水底に座るのも好きで、比較的じっとしている魚です。ベタを飼う時は水流は弱めにして下さい。

また、カルキを抜けば水道水でも飼える魚ですが、飼育する場合は換水が非常に重要です。水が汚いと病気によって長いヒレが固まってしまう事もあります。

定期的に換水を行いましょう。その時はカルキを抜くことはもちろん、若干塩分を加え、専用の落ち葉やピートを使用して弱酸性の軟水に調整する事が大切です。

 

繁殖にも挑戦しよう

ベタの繁殖はバブルネストビルダーと呼ばれています。とても珍しい繁殖方法です。まず発情したオスが水面に泡で巣を作ります。その後産卵はオスがメスに絡みつくようにして行われます。

その様子は情熱的でまるでダンスを踊っている様に魅力的です。そして産み落とされた卵をオスが咥えて泡巣まで運びます。稚魚に孵るまではメスが大切に世話をします。

ベタのメスは十分に成熟した個体を選びましょう。水槽に入れる前にお見合いが必要です。オスの水槽に入れる前にメスを袋に入れて浮かべ、十分にお見合いをさせて相性を確かめてください。

水槽に放した後、メスをオスが激しく攻撃するかも知れません。その場合はメスが衰弱してしまう前に別の水槽に移し、後日又慎重にマッチングさせて下さい。

 

いかがですか。美しくて比較的飼いやすいベタ。初心者向きのペットフィッシュと言えます。あまり動かない魚ですが、オスのベタの場合、鏡を見せるとパッと尾を広げるのでその美しさを楽しめます。時々やってみて下さい。

また、ベタを水槽で飼う時は、出来ればフタをした方が安心です。普段はボーッとしているベタですが、時々スイッチが入った様に飛び上がる事があります。水面から10cmくらい跳ねる時もあるそうです。家に帰ったらベタが床に落ちていた、なんて事のないように、くれぐれも気をつけて下さいね。

 


まとめ


ベタの飼い方を基本事項から応用まで詳しく教えます

.ベタは瓶やグラスで飼える?
.ベタの主な種類を知ろう
.オスは必ず単独で飼おう
.水換えにも気をつけよう
.繁殖にも挑戦しよう


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