里親募集中の犬を引き取って育てる際の注意点

里親募集中の犬を引き取って育てる際の注意点

里親募集中の犬を引き取るという選択肢は、ペットを飼うという行為の中でも一般化しつつありますね。ペットショップで子犬を買ってくるよりもお金がかかりませんし、引き取り手のいないワンちゃんや元野良犬だったワンちゃんにお家を与えるという行動は社会貢献にもつながるからです。

しかし、里親募集中の犬を受け入れて家族の一員にするのも簡単なことではありません。保護犬を巡った様々なトラブルに巻き込まれ、金銭的な損害を被ったりがっかりしたりすることは無きにしも非ずです。嫌な思いをしないよう、いろいろと注意をしておかなければなりません。

それでは、里親募集中の犬を飼うにはどんなことに気を付ければ良いのでしょうか。失敗しないためのコツ6つを解説いたします。

 


里親募集中の
犬を引き取って育てる際の注意点

 

里親募集中の犬を引き取って育てるには:①詐欺に注意

犬の里親になるには、ペットショップではなくボランティア団体や個人でペットの譲渡をしている人を介してやり取りをします。その分お金がかからないのですが、だからといって100%問題がないということではありません。里親になるからこそ気を付けなければいけないこともあります。

その注意点とは、里親希望者を対象とする詐欺。残念ながら、「里親募集中の犬を譲渡する」としておきながらいつまでたってもアクションを起こさない業者もいるのが現状です。そうした詐欺に引っかからないように、事前に口コミなどを調べておきましょう。

 

里親募集中の犬を引き取って育てるには:②病気がちかも

里親募集に出された犬は何らかの病気を持っている可能性が高いと言われています。もちろん、ペットショップなどで販売されている犬にも同じようなリスクがありますが、長い間野良犬として生活した後に保護されたワンちゃんには感染症などの危険がつきまとうのです。

そのため、どんなことが起こってもすぐに対処ができるよう、信頼できる動物病院を事前に探しておいてください。場合によっては闘病生活が待ち受けていることも覚悟しておきましょう。

 

里親募集中の犬を引き取って育てるには:③ワクチン、避妊・去勢手術

里親に出された犬、ペットショップで売られている犬を問わず、ペットとして飼育するにはワクチン接種が必要です。保護団体側で前もってワクチン接種などを済ませている場合もありますが、必ず確認をするようにしてください。

また、避妊・去勢手術は必須ではないものの、これから引き取るワンちゃんに健康上のストレスのない生活を送ってもらうには必要です。とはいえ人間のエゴとの葛藤に苦しむ問題でもあります。そうした葛藤に自分できちんと向き合えるかもチェックしておきましょう。

 

里親募集中の犬を引き取って育てるには:④お金がかかる

里親として出されている犬を譲り受けて買うのには確かにお金がかかりません。ワクチン接種代や避妊・去勢手術代がないのであれば、実質ゼロ円でワンちゃんを譲渡してもらうことができます。

しかし、問題はワンちゃんを引き取った後です。エサ代やその他犬の生活に必要なアイテムを買うお金は必ず発生しますし、動物病院にかかれば医療費も払わなくてはなりません。新しい家族を迎え入れるのですからこうした出費があって当然ですが、このあたりの認識がないと大変です。

 

里親募集中の犬を引き取って育てるには:⑤心を閉ざしているかも

里親募集中の犬の中には、前の飼い主に虐待されていたり長い間野良犬生活を送っていたりしたワンちゃんがいます。そうした不幸な経験をしたワンちゃんは人間に対して心を閉ざしていることが多く、そのためかしつけがうまくいかないことも珍しくありません。

そうしたワンちゃんにも辛抱強く付き合ってあげられるかが肝心になってくるでしょう。もちろん、どう頑張っても相性が合わなければ諦めるより他ありませんが、最近ではプロのペットトレーナーに依頼してしつけをしてもらうこともできます。周りの助けを借りつつ、ワンちゃんとの距離を徐々に縮めていきましょう。

 

里親募集中の犬を引き取って育てるには:⑥トライアル期間を活用する

里親募集をしている良心的な保護団体の多くはトライアル期間を設けています。1週間から2週間という決められた期間内で保護犬を里親候補のお家に預け、お世話の仕方や相性などを観察するというものです。

保護団体に試験されているようで良い気持ちがしないかもしれませんが、このトライアル期間があるからこそ新しい家族との相性や保護団体の本当の性格などがわかってきます。どんどん活用し、失敗のない里親生活のために役立ててください。

 

里親募集中の犬を引き取って家族に迎え入れるための6つのコツ、いかがでしたか。

まずは何よりも、里親詐欺に引っかからないように注意しなければなりません。幸いにも現在はインターネットなどで口コミを見られる時代になりましたので、保護団体の性格をしっかりと確認しておきましょう。

次に、保護犬を迎えるからこその心配事にも気を配っておく必要があります。虐待や野良犬生活を経験したワンちゃんは体が弱く、病気などにもかかりやすいためです。ワクチン接種や避妊・去勢手術の有無を確認し、また何が起こっても対処できるよう最寄りの動物病院を探しておいてください。

さらに、ワンちゃんとはいえ新しい家族を引き取るにはお金がかかります。また、せっかく迎え入れても相性が合わないこともあるでしょう。そうした事態にきちんと対応できるよう、トライアル期間を活用するのがおすすめです。

 


■まとめ■


里親募集中の犬を引き取って育てるために、気を付けたい6つのこと

・里親希望者を狙った詐欺に注意して
・保護犬は病気しがち?
・予防接種や避妊・去勢手術について
・犬を飼うのもお金がかかる
・保護犬のしつけは大変?
・里親トライアル期間を活用しよう


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