メダカの繁殖にチャレンジ☆まず知っておきたい5つの知識

メダカを飼う楽しみのひとつに繁殖がありますよね。そしてそれは魚に詳しい人でなくてもチャレンジできてしまうのです。たとえ家庭で飼うような水槽でも、水質や水温の管理がしっかりできていれば、繁殖させることは難しくありません。

また、メダカの卵や稚魚は目に見える大きさのため、産卵から誕生、成長をずっと見届けることができます。メダカの成長する様子を続けて観察できるなんて、メダカの飼いがいがあります。メダカを繁殖させるのに特別に用意するものはありません。

いつも飼育している状態を基本にして、より適した環境に整えることで繁殖を促せます。そこで今回はメダカの繁殖に必要な知識をお伝えします。小さい子でもできることがたくさんありますので、ぜひ子供達も一緒にメダカの繁殖に挑戦してみましょう。

 

メダカの繁殖にチャレンジ☆
まず知っておきたい5つの知識

 

メダカは数匹ずつ用意する

メダカを繁殖させるには、オスとメスのペアがいることが前提です。水槽の中が全部オスだったりしたら、どれだけ待ってもメダカの赤ちゃんに会うことはできません。メダカの性別の見分け方として、オスは背ビレに切り込みがあり、尻ビレが大きい、尻ビレがギザギザしています。

反対にメスは、背ビレの切り込みはなく、尾ビレのギザギザはありません。大きさもオスより小さいです。メダカは小さく動きも素早いため、なかなか判別しづらいですが、注意深く見てみましょう。繁殖は1ペアあれば可能ですが、やはりメダカ同士にも相性というものがあるため、できれば各5匹ずつ以上は一緒に水槽に入れるようにしましょう。

 

メダカの産卵時期と孵化までの日数

メダカの繁殖は春から夏にかけて行われます。理由としてメダカは水温18度程度になると活動を始め、産卵に一番適しているのが20度とされています。産卵時期に水質や水温に気をつけることで毎日20〜30個のペースで産むようになります。

産卵後はしばらく親メダカがお腹にぶら下げたままになっていて、しばらくすると水草などに産み付けられます。孵化するまでの日数は「 水温 × 日数 = 250度日」とされています。すなわち25度の水温の場合は10日で孵化するということです。春先より夏に近い時期に産まれた方が孵化までの時間は早くなります。

 

卵の状態に気を付けよう

水草などの産卵床に産み付けられた卵は、そのまま孵化を待つ訳ではなく、残念ながら産まれることができない個体も存在します。原因のひとつは、親メダカに食べられてしまう場合で、産卵床にくっついた卵を餌と勘違いするケースがよくあります。

これを防ぐには親メダカを隔離するか、人口の水草を産卵床として設置しておいて、産卵が終わったら別の水槽に移動させる方法があります。もうひとつの原因は、卵の中には無精卵があり放置しておくとカビが発生してしまいます。

卵が白く濁ってきたらカビですので早めに取り除くようにしましょう。もし無精卵を早めに発見したい場合はメチレンブルーを入れましょう。無精卵には青色が付き、早期発見に役立ちます。

 

孵化したら日照時間の管理を

卵のうち有精卵はしだいに薄い膜の中に目や体の形が見えてきます。そうすればいよいよ孵化の時です。メダカを大きく育てるには、光を当てることが重要です。メダカの発育によいとされる日照時間は15時間程度ですので、日の長い時期は自然まかせで問題ないですが、日照時間の短い時期にはライトを当ててあげるなど、日照時間を伸ばす対策をするようにしましょう。

日照時間が足りないと成長が遅くなるだけでなく、せっかくの有精卵も孵化の前に死んでしまい、カビが生えてしまうという悲しい結果となりかねません。

 

成魚になるまでに注意すること

誕生間もない稚魚は親メダカから見れば餌と同じです。同じ水槽で飼っている場合は食べられてしまうこともあります。防ぐには、成魚になるまで別水槽にするか、水草などの隠れ場所を多く設置するようにしましょう。

隠れる場所が多いほど稚魚の生存率が上がります。また、稚魚は口が小さいため、成魚と同じ餌を食べることができません。生後二週間何も食べられないと死んでしまいますので、ブラインシュリンプや稚魚用の細かい餌を親メダカより頻繁に与えるようにしましょう。量はちょうど食べきれるように準備します。食べ残しは水質悪化に繋がります。

 

いかがでしたでしょうか。

メダカの繁殖にはいくつかの注意点があることがわかりました。まさか親メダカが卵や稚魚を食べてしまうことがあるとは衝撃です。しかし、自然の摂理である以上その点も留意した上で飼育環境を整えるようにしましょう。

水温と光がメダカの飼育の要です。水温は下げすぎず上げすぎないように、時期によって水槽を置く場所を変えるようにすることをおすすめします。これを守っていれば小さな子供でもメダカの繁殖にチャレンジすることができます。

そして稚魚の生存率を上げることができれば、また次の繁殖に繋がります。成魚になるまでの間を特に大切に育てるようにしたいものです。ぜひメダカの繁殖について学び、一匹でも多くのメダカを繁殖させてみましょう。

 

まとめ

メダカの繁殖にチャレンジするために知っておきたいこと

・メダカは数匹ずつ用意する
・メダカの産卵時期と孵化までの日数
・卵の状態に気を付けよう
・孵化したら日照時間の管理を
・成魚になるまでに注意すること


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