子犬のしつけ方で無駄吠えがなくなる7つの方法

子犬を飼うという事は、その一生を預かるという事です。また、完全家飼いだから誰にも迷惑はかけないわ、とおっしゃる方もいるでしょうが、確かにイタズラや排泄などで迷惑をかける事はないでしょう。

しかし、家から一歩も出さないという場合でも、元気なわんちゃんであれば、必ずと言って良い位、吠える場面はあるものです。

それが、家の危険を知らせるための番犬的な役割として吠えてくれるのは、別として、しつけをしていなければ、お腹がすいては吠え、遊んで欲しいと吠え、危害を与える可能性の全くない人や散歩中の他の動物に吠え、電話の音に吠え、と一日中ワンワン、キャンキャン吠える事になり、日常生活にも支障をきたす事もあるのです。

また、実は、この犬の無駄吠え、ご近所の方には大変迷惑なものなのです。それによって、ご近所付き合いにまでひびが入らない様、無駄吠えしない犬にしつけてあげる事は大切なのです。どうしたら無駄吠えなくなるか犬のしつけ方を見てみましょう。

 


子犬のしつけ方で
無駄吠えがなくなる7つの方法

 

市販のグッズを試してみましょう

最近では、超音波、警告音と振動、首輪型等の無駄吠え防止のしつけ用グッズなど様々な商品があります。それらを、上手に使って子犬、飼い主共にストレスのない形で、しつけをする事も良いでしょう。

 

嫌な音でしつけましょう

成犬は勿論、子犬にとって、吠えるという事は、ごく当たり前の行為なので、絶対に吠えないようにしつけるという事は、ほぼ不可能と言えるでしょう。

ですから、飼い主が子犬にしてあげられる事は、子犬の吠えたい衝動を抑える工夫をする事なのです。

一番有効なのは、「音」です。子犬が吠えだしたらすかさず、注意を引く事が出来る「音」を出してみましょう。例えば『カスタネット』をならす、丸めた新聞やスリッパなどで床を叩く、ドアや壁をコンコンとノックしてみる等、様々な音を出して試してみて下さい。

子犬は、その音に驚いて吠えるのをやめるでしょう。それが「吠えると嫌な音がする」という学習となり、自ら無駄吠えを控える様になる訳です。

 

匂いでしつけましょう

犬という生き物は、とても鼻が利く動物の代表選手です。人間の何千倍もあると言われる、その嗅覚をしつけに利用しましょう。

好きな匂いで意識を引きつける、嫌がる匂いを撒くなどです。これら、どちらでも良いでしょう。一般的に、一番効果的なのは、大好きなおやつの匂いで、食べ物に意識を集中させる事だと言われます。

どうしても吠えさせたくない時に吠えてしまった子犬には、すかさず「おやつ」を与え、鳴きやませるのです。その後は、吠えそうな様子が見えたら、先回りして「おやつ」をあげる意思をみせてあげるのです。

しだいに、「おやつ」という言葉に反応したり、「おやつ」を用意する仕草や「おやつ」自体に反応して、吠える事をしなくなります。とても平和的なしつけですね。

嫌な匂いの代表的な物は「お酢」を使う方法です。これは、犬の習性で、酸の強い匂いがとても苦手であるという事を利用するのです。

方法は、5倍くらいに水で薄めたお酢をスプレー式容器に入れ、吠えたら、鼻先ににシュッとひと吹きしてみるのです。子犬は、その嫌いな臭いに驚いて、一瞬吠えるのを止め、様子を見るはずです。

この時、絶対に子犬に直接スプレーがかからないないように注意して下さい。薄めたものであっても、お酢自体は、とても刺激の強いものですので、直接体にかかったり、目や鼻にかかると、その行為を拷問のように感じてしまい、飼い主との関係も悪化してしまいますので、十分に注意して下さい。

 

口輪を使いましょう

どうしても犬に吠えさせたくない時は、口輪を犬の口にセットして、口を開けさせないようにするという直接的な手段もあります。

口を開けなければ吠えることは出来ません。100%と言って良い位の効果が期待できる無駄吠え防止器具です。口輪には、皮のベルトだけで口を固定するもの、メッシュ製マスクで口全体を覆うものなど、いくつかのタイプがあるようです。

しかしながら、これは、器具を使うという事であって、根本的なしつけではないという考え方もあるでしょう。
 

「無視」と「関心」を上手に使いましょう

子犬の頃から甘やかされて育った場合、その犬は、吠えれば要求が叶うという思考パターンになってしまうのがほとんどです。そうなると、犬も飼い主も大変ですから、しつけは大切なのです。

子犬が吠えたら、その存在を一切無視し、空気のように扱ってしまいます。イメージとしては「関心」というご褒美を取りあげるという感じでしょうか。

そうされると、子犬はとても悲しくさびしがるでしょう。しかしそこは、飼い主さんは、心を鬼にして、妥協する事のない様にして下さい。中途半端なしつけは、逆効果です。

しばし辛抱は必要ですが、子犬が興味関心のままに吠えたり、飼い主さんの「関心」を引く事を諦めて、無駄吠えをやめ、おとなしくなった瞬間に、すかさず飼い主さんは、子犬に対して「関心」を向けてあげ「ごほうび」や「ほめ言葉」を掛けてあげるのです。

この時、子犬は「吠えなければ、構って貰える」という事を学習し、『吠えない』という行動と『褒めて貰う』という報酬を結びつけるのです。

 

サプライズ(驚き)を与えることも大切です

子犬が無駄吠えをした、その瞬間に用意していたサプライズ(苦痛ではなく驚かせることを目的とした罰)を与えるという事も効果があります。

これは、主に戸外でのお散歩中の無駄吠え対策になりますが、愛犬用トレーニングヘッドカラ―を装着し、散歩中のひっぱりと、無駄吠えをやめさせるという目的で軽く引くという方法です。

これなら、扱いも容易で、タイミングも計りやすく、口を抑える効果もあり、犬にとってもストレスが少ないということなど、様々な理由から、お勧めできます。

 

犬の群れのリーダーから学びましょう

まず、子犬を左側に座らせます。そして、背中から左指を首輪の下に滑り込ませ、左手で首輪をつかみ、犬の頭を固定させながら、右手で犬の鼻面を包むようにして押し下げるのです。

実は、これは、犬の群れの中のリーダーが、子犬をしつけるため、鼻面をくわえるのと同じ働きです。

その時、落ち着いた事務的な声で「静かに」と言います。これはリーダーの低くかすれた、短いうなり声を真似たものだという事です。

必要であれば、子犬に対して、これらの行動を繰り返し行うと良いでしょう。この方法は、群れのリーダーが騒がしい子犬や血気盛んな若い犬達をを黙らせる為に行う行為なのだそうです。

 

いかがですか。ペットの子犬をしつける時に、一番大切なことは、飼い主さんが、深い愛情を持って、また、犬の気持ちを最優先に考えながら教えていくことなのです。

「飼い主もペットと一緒に成長して行く」と、良く言いますが、まさにその通りで、可愛いペットだから何をしても許してあげたのでは、決して子犬本人の為にもなりません。

厳しい事を言えば、放任主義は、飼い主として失格だと言われてしまう場面が多々あるという事になります。

お行儀の良いわんちゃんであれば、飼い主のみならず、周囲の方々からも可愛がられ、愛情たっぷりに育ちます。そして、そんな環境にいた子は、情緒豊かな良い性格の子、また、他人に迷惑をかけない賢い子になります。

是非、ペットの為、周囲の人の為、そして自分の為に、しっかり「しつけ」をしましょう。

 


まとめ


子犬のしつけ方で無駄吠えがなくなる7つの方法

・市販のグッズを試してみましょう
・嫌な音でしつけましょう
・匂いでしつけましょう
・口輪を使いましょう
・「無視」と「関心」を上手に使いましょう
・サプライズ(驚き)を与えることも大切です
・犬の群れのリーダーから学びましょう


連記事