猫の寿命を延ばす為に、飼い主が毎日気をつけたいこと☆

猫の寿命を延ばす為に、飼い主が毎日気をつけたいこと☆

猫の寿命は12歳から15歳。人間で言うと65歳から80歳というところでしょうか。最近では20歳ぐらいまで生きる長寿猫も珍しくないんだそうですが、いずれにしろ、一緒に暮らす猫には長生きして欲しいものです。

そのためには早期発見。日頃から猫の健康をチェックして、いち早く異変を察知することが肝心です。食事はちゃんと食べていますか、水は飲んでいるでしょうか、排便は正常ですか?猫のことをかわいいと思うだけではなくて、時には大丈夫かなという目で観察してあげてください。

そこで今回は、一緒に暮らす大切な猫の寿命を延ばすために気をつけたいことや猫の健康チェックの方法をご紹介します。猫を飼うのが始めての方はもちろん、すでに猫と暮らしている人もぜひご覧ください。

 

猫の寿命を延ばす為に、
飼い主が毎日気をつけたいこと☆

 

☆猫の健康的な生活3つの条件

猫の寿命は、飼育のしかたや毎日の食事、育てる環境によって決まります。まずは、猫の健康的な生活の条件をご説明しましょう。

室内飼育が基本です

家の外で生きる猫の寿命は室内で飼われている猫よりも3歳ぐらい寿命が短いと言われています。そのわけは、交通事故のリスクに加えノミやダニもつきやすく、有害なウィルスに感染する恐れもあるからです。猫は外で伸び伸び遊ばせた方が良いという人もいますが、猫の健康や寿命のことを考えると、やはり室内飼育が基本のようです。

 

安価なキャットフードを与えない

ペットフードは食品衛生法の適用がなく、その中身については野放し状態でしたが、平成21年に施行された「ペットフード安全法」により改善されたのは事実です。しかし、人間の食品に許可されていない成分が入っていたり認定基準が甘かったりと、若干の危険性も否めません。かと言って人間と同じものを与えては栄養が偏ってしまいます。

そのような理由であまり安価なキャットフードは与えない方が無難です。猫の飼い主同士で情報交換したり、インターネットで調べてみるのも必要です。

 

猫のすごしやすい環境を整える

窓から外を眺める場所を確保してあげたり、たんすの上や押入れに中に居場所を作ったりと、猫が家の中ですごしやすい環境を整えることも猫の寿命を延ばす上では大切な要件です。

 

☆猫の寿命を延ばす健康チェックの方法

猫の寿命を延ばすには、定期的な検診を行い記録をつけること。猫の行動を観察すること。そして抱いた時のボディチェックを心がけることです。ここからはその方法を具体的にご紹介しましょう。

 

猫の検診、体重、体温、脈拍、心拍をチェックし記録する

<体重を計る>

猫を抱いて体重計に乗り自分の体重を引いて計ります。 できれば毎日実施して体重の変化を観察してください。平均体重に関しては種類や性別、年齢によって大幅に違うので一概には言えません。

 

<体温を計る>

おしりの穴から2、3センチ体温計を差し込んで計るのが一般的ですが、猫がとっても嫌がるし、第一慣れた人じゃないと難しいと思います。そこで少し費用がかかりますが、耳体温計を用意してください。これなら猫が嫌がらず簡単にできます。ちなみに猫の体温の平均値は38℃から39℃です。

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<脈拍数を計る>

太ももの付け根に大きな血管が通っているので、そこに指をあてて計ります。1分間の脈拍数を記録しますが、猫がおとなしくしてくれない場合は15秒計って×4をしてください。平均的な脈拍数は1分間に120回から140回です。

 

<呼吸数を計る>

胸かお腹に手を当てて1分間の呼吸数を計ります。もしも猫が嫌がる場合は脈拍と同じように、15秒計って×4をしてください。ちなみに猫の標準的な呼吸数は1分間に20回から30回です。

数値そのものより、安定しているかどうかに着目するのが検診のポイントです。

 

食事の量や排泄、嘔吐、歩き方について行動を観察する

<食べる量を観察する>

食事の量やキャットフードの種類をなるべく変えないで与えてください。異常に残したり、全部食べても欲しがるようなら体調の変化を疑ってください。また、水を飲む、飲まないもチェックします。

 

<排泄物の状態や臭いをチェックする>

猫のトイレを掃除する前に、下痢や血便、血尿、異常な臭いがないかをチェックします。また3日以上便が出ない場合は便秘の疑いがあります。猫の便秘は重い病気につながる場合があるので注意が必要です。

原因として多いのは腸の動きが悪いことですが、他にも水分不足やストレス、飲み込んだ毛が腸に溜まる「毛球症」、肥満などが考えられますが、長く続くようなら早めに医師に相談してください。

 

<吐いた後の内容物を観察する>

猫の嘔吐には大丈夫なケースとそうでない場合があります。吐いた後の内容物を観察して、異常か異常でないかの判断をします。たとえば、白い泡のようなものを吐いた時は空腹のサイン。毛づくろいの後にも毛玉を吐くことがあります。また食べたばかりのものを吐く時は食べすぎか早食いが原因と考えられます。

ただし、吐いたものに血が混じっている時は腫瘍の疑い。中に異物が混じっていたり便のような臭いがする時はボタンやビニールなどを飲み込んでしまった事も考えられます。また何度も吐いたり、熱を伴う場合も何らかの異常の疑いがあります。早急に病院で診察を受けるようにしてください。

 

<歩きかたを観察する>

歩く時にフラフラした印象を受けたり、びっこを引いていないかをチェックします。フラフラ歩く時は貧血や肝不全の疑い。びっこを引いて歩く時はどこかにケガをしていないかをチャックしましょう。

 

猫を抱いた時のボディチェック

<目やにがあるかないかをチェックする>

目頭に少しついているような目やになら、取ってあげるだけで心配ありませんが、いつも片目だけに目やにがついて充血していたり、痛がって涙を出しているようなら、眼球に傷がある可能性があります。

また緑の目やにやネバネバした目やには結膜炎や風邪の疑いがあります。この場合猫は目を擦ろうとしますが、角膜を傷つける恐れがありますので、そんな行動を見かけたら止めさせてください。この場合エリザベスカラーを使うと便利です。

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<鼻水が出てちょっと辛そうな様子>

鼻水と一緒にくしゃみも出るようなら、猫風邪の疑いです。自然に治ることもありますが、症状が長引いたり、鼻水に緑や黄色などの色がついたら鼻炎の可能性もあります。医師に相談されることをお勧めします。

また、猫の目やにや鼻水を触った手は必ず石鹸を使って洗うようにしてください。猫の結膜炎がうつる可能性があります。

 

<耳が汚れいないか、臭くないかをチェックする>

猫の健康に耳掃除は必須です。耳掃除をしないと、耳垢が溜まって臭いや炎症のもとになります。放置すると中耳炎や内耳炎になり平衡感覚を失うこともあります。耳の中の汚れを取り除く時は、ガーゼをぬるま湯で湿らして、耳の奥から外に向かってやさしくふき取ってください。さらに、犬猫専用のイヤークリーナーを使うと耳の中を傷つける心配が少なくなります。

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いかがでしたでしょうか。

ここまで、猫の寿命を延ばすための環境作りや健康維持の方法をご紹介しましたが最後にもう一度チェックしておきましょう。まず、猫の寿命を延ばすための条件として、室内で飼育すること、食事はペットフードを使うこと、そしてリラックスできる環境を整えることがありました。さらに、できれば毎日検診を行って常に猫の体調を把握しておくことです。

どんなに健康に気をつけても、病気になることはありますが、日頃からの健康チェックで症状が悪化する前に食い止めることもできるはずです。また定期的な検診の記録は治療にあたる医師の参考になることは間違いありません。つまり猫にとって快適な環境作りと常に健康を見守るあなたのやさしい気遣いが猫の寿命を延ばすことにつながるのです。

 

まとめ

猫の寿命を延ばすために気をつけたいことや猫の健康チェックの方法をご紹介します

☆猫が健康的に生活するための3つの条件とは

・猫の寿命を延ばすためには室内飼いが基本です
・食事はキャットフードを使いましょう
・リラックスできる環境を整えましょう

☆猫の寿命を延ばすために健康チェックの方法

・定期的に体重、体温、脈拍、心拍をチェックし記録する
・食事の量や排泄、嘔吐、歩き方について行動を観察する
・猫を抱いた時のボディチェックの方法


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