メダカは、子供でも飼いやすく 入手もしやすいため、はじめての生き物飼育をするのにおすすめのペットです。メダカは小さいながらもお世話のしがいのあるペットで、 普段なかなか意識することのない自然界に住む生き物の生態をじっくり観察し、学ぶことができます。
お魚に触れたことのないこどもでも、メダカを実際にお世話をすることで、自然にたいする興味を高め、理解をより深めることができるでしょう。
そんなメダカをおうちで飼うときには、お魚にとって住みやすい、快適な環境をととのえてあげることが大切です。メダカを飼いはじめる前に、飼育を成功させるための基本のポイントをおさえておきましょう。
子供の情操教育に!
メダカの簡単な7つの飼い方
メダカを迎え入れる準備をしよう
メダカをおうちに迎えるまえに、彼らのすみかとなる水槽を用意してあげましょう。水槽が狭すぎると水質が悪化したり、酸素が足りなくなったりするので、大きさは余裕を持って、メダカが快適に泳ぎ回れるくらいのサイズのものをえらびましょう。
水槽の置き場所は、なるべく日当たりのよいところ・平らでスペースに余裕があり、安定したところをえらぶとよいでしょう。日光には、ビタミンの生成をうながし、丈夫な身体のメダカをつくる役割があります。
水槽内の環境をととのえよう
メダカを飼う際には 水槽だけでなく、底に敷き詰めるための砂、また水草が必要になります。底に敷く砂は、貝などがまじった大磯砂がおすすめです。砂から発生する適度なバクテリアを生成して、メダカにとって住みやすい環境をつくってくれます。
また、水草にはメダカの隠れ家になったり、産卵場所になったりするとともに、水を綺麗に保つ役割があります。できるだけメダカが暮らす自然環境を再現して、安心して暮らせる場所をつくってあげましょう。
水質を調整しよう
家庭でお魚を飼うさいには、水質づくりがいちばん大切です。メダカの水槽にためる水は家庭の水道水でかまいませんが、水道からだしてすぐのお水だと塩素が多く、そのままお魚を放り込むと水質により弱ってしまいます。
そのため、水を汲んだあとはすぐにメダカを入れずにかならず1~2日間放置して、しっかりとカルキ抜きをおこなうようにしましょう。
事情があって時間がおけない場合は、人工的にカルキ抜きのできるお薬もあります。ペットショップなどにありますので、念のため常備しておくとよいでしょう。
酸素濃度・水温を適正化しよう
水槽とお水の準備がととのったら、つぎは「エアレーション」とよばれる装置で酸素をおくってあげましょう。
ただし、流れが強すぎると メダカは住みにくくなってしまいます。とくに エアレーションの付近は水流が強くなりすぎることがありますので、なるべく弱めにすることを心がけましょう。
また、メダカが元気に活動する水温は約20度以上です。冬も休眠期にしたくない場合や寒い地域でメダカを飼う場合は、水槽用のヒーターで水温の調節をおこないます。
栄養のあるえさを適度にあたえよう
メダカは基本的になんでも食べますが、初心者の場合あらかじめ栄養バランスの配慮されたメダカ用のえさがよいでしょう。活動休止しているあいだはえさを与える必要はありませんが、水温の高い活動期には 1日に1~2回与えます。
ただしえさを大量にあげすぎると、食べ残しのかすによって水質がにごったりする場合があります。様子をみて、食べきれずに残りかすが浮いているようなら、量を減らしてみましょう。メダカに食欲がないようなら、ミミズなどの生えさを与えてもよいでしょう。
メンテナンスも怠らず清潔さを維持しよう
お魚を飼う際には、定期的に水の交換を行い、水槽内を綺麗に保ってあげることが大切です。不潔な環境に暮らしていると人間も体調を崩してしまいますが、お魚も同じです。
手間はかかりますが、命をあずかるにはきれいで衛生的な環境を保ってあげるよう、少なくとも1ヶ月に1回は水替えをするように気をつけましょう。
水替えの際には、メダカにストレスを与えないように注意しながら3分の2ほどを捨て、そこにカルキ抜きを済ませて同じ温度にしておいた新しい水を加えます。
病気の対処もできるようにしておこう
メダカのかかりやすい病気としては、尾がギザギザになる「尾さぐれ病」や体にカビが付着する「水かび病」、白いまだらができる「白斑病」などがあり、その主な原因は抵抗力低下や細菌繁殖によるものです。これらの症状がみられたら、水を交換し薬浴や塩浴などの治療をおこないます。
病気を防ぐためには、普段から水槽を清潔に保つことや、水温・水質の変化などで免疫力低下の原因となるストレスを与えてしまわないように心がけましょう。
いかがでしたでしょうか。もともと日本の川に野生するお魚であるメダカは、めずらしい熱帯魚などにくらべ生命力が強いため、基本をおさえておけば飼うことはそれほどむずかしくありません。そのためお魚飼育の初心者にはぴったりのペットといえるでしょう。
お魚は、ほかのペットにくらべ寿命がみじかくとてもちいさな命です。それでも、生き物のいのちを預かり一生をみとどけるという経験は、こどもに大切な気づきをもたらしてくれるはず。あなたもぜひペットとして、かわいいメダカを飼ってみてくださいね。
まとめ
子供の情操教育に!メダカの簡単な7つの飼い方
・メダカを迎え入れる準備をしよう
・水槽内の環境をととのえよう
・水質を調整しよう
・酸素濃度・水温を適正化しよう
・栄養のあるえさを適度にあたえよう
・メンテナンスも怠らず清潔さを維持しよう
・病気の対処もできるようにしておこう