猫に歯磨きをしている人に共通する7つの健康法

猫に歯磨きをしている人に共通する7つの健康法

猫にとって歯磨きって必要なんでしょうか?そもそも猫に歯磨きをしている人をご覧になった事はありますか?我が家には現在4匹の猫がいますが実は歯磨きはした事もありませんし「歯磨きしてみよう」「歯磨きしなきゃ」なんて思った事もありませんでした。しかし、確かにペット用品売り場には犬の為の歯磨きグッズは数多くありますが猫のグッズはあまり目にしない様に記憶しています。

私が見ていなかっただけかな~・・・。猫と歯磨きの関係、調べてみたら色々な事がわかりました。大人しく歯磨きをさせてくれる猫は少ないと思いますがしないよりはした方が良い。そこで猫に歯磨きをしている人に共通する7つの健康法についてお話しますので皆さんのお家の猫ちゃんの健康管理の参考にしてみて下さい。

 


猫に歯磨きをしている人に
共通する7つの健康法

 

 

歯磨きを覚えさせる上手な方法を知る

猫にとって歯磨きは歯肉の炎症部位の改善と予防・歯槽膿漏の進行抑制・口臭の軽減と予防に効果があります。口の中に指を入れても抵抗されないようにするのが肝心です。そこで大事なのは決して無理強いせず毎日コツコツと慣れさせる事。お勧めは常に口の周りを触ってあげる。元々猫って顎の下を触られると喜びますよね。ですからその延長で顎の下から口の周囲を触ってあげるのです。

軽く唇をめくって歯をむき出しにする・口に飼い主さんの指を入れる事にも慣らしておくのがポイントです。その際には猫の好きな味を指につけて行うと案外抵抗しないと言います。その発展形として猫用歯磨き粉をつける様にしていきます。更には奥歯を指でこする事ができれば歯磨きもほぼ成功と言えます。この時ガーゼを指に巻いてこすれば歯ブラシ代わりとして充分効果は期待できます。

そして何はともあれ口を開けさせられる事に抵抗しない様にしておくのが大事です。そのコツとしては両頬を内側に押してみたり前歯の間に爪を引っ掛けて開けてみたりすると上手くいきます。これは例えば猫の歯磨きに限らず体調を崩しお薬など飲ませる時にも役に立つので是非覚えておいてください 。

 

歯磨きには準備が肝心

歯ブラシは小さくて柔らかいものがお勧めです。猫ちゃん用がなかなか見つからないからとか家にあるからと言って人間用を使用するのは大きさや硬さの点で決してお勧めは出来ません。また、歯磨き粉も人間用の物は使ってはいけません。猫用品を扱っているお店に行けば猫専用のものがありますので是非手に入れて下さい。ほとんどの猫ちゃんが最初はそうかと思いますが歯ブラシをどうしても嫌がる場合『綿棒』を使うという手があります。

 

歯磨きで歯周病を防ぐ!

そもそも猫に虫歯(齲歯)の心配はないと言われます。しかしながら飼い猫の中には『歯周病』に悩む猫は多いものです。野生の猫なら獲物の皮や堅い肉を噛み切ることで自然に歯のブラッシングになり歯垢が溜まりにくくなる為ほぼ心配はありません。

しかし飼い猫として人間と生活をしている猫の食生活は柔らかいウェットフード・食べやすいサイズのドライフードが主体の食生活になります。つまり猫の歯周病は食生活の変化によって増えてしまった現代病とも言えるのです。そんな歯周病の予防として最も効果的な習慣は猫に歯磨きすること。しかし猫への歯磨きは犬以上に難しく性格によっては諦めざるえない場合も多いのです。

また猫の歯が黄色くなっていたら歯石が沈着しているサイン、歯石がこびりついた状態で歯を磨いても何の意味もありませんのでまずは動物病院での歯石除去が必要になってきます。そこで問題になるのは猫の歯石除去には麻酔をかける事。麻酔は猫の身体には多大な負担です。高齢の猫では耐えられないかもしれませんのでやるのであれば若くて元気な内に行う事をお勧めします。

 

口内炎の予防には歯磨きが一番!

また、猫は口内炎になる事があります。ひどい口内炎は獣医師の診察・治療が必要になります。口内環境を整える事で一度は収まる口内炎・・・しかしまた再び悪化しないように予防策を講じなければいけません。飼い主さんが大切な猫ちゃんにしてあげられるのは歯磨き。これが一番なのはわかっていても実際にはなかなか大変なのですよね。

 

歯磨きの代わりになるものを使う

歯石除去ドライフード・マウスケア・液体ハミガキなど最近ではペット用品売り場には様々なグッズが並んでいます。とは言え当然のことながらこれらはあくまでも代用品、本来歯磨きをするのが一番!可能であれば諦めずに歯磨きに挑戦してください。 毛づくろいとは違い歯を磨くことは猫自身が出来ることではありません。猫の健康のためには飼い主さんがしっかりと歯を磨いてあげる努力を怠らないのが大切です。

飼い主さんが定期的に歯磨きをしていなかった多くの猫ちゃんは口臭に悩んでいます。近年、猫の寿命も長くなっていて、それに伴い口内環境の病気も増えているのです。高齢になっても体は元気。でもお口の病気のため歯が痛くて餌が食べれられないなんて辛い状態になっている老猫も多いというのが現実です。

歯石や歯周病、あるいは歯槽膿漏や歯肉炎・猫風邪。ネコ白血病で免疫力が低下して口内環境が悪化している可能性もあります。本来は猫ちゃんの歯磨きは毎日するのが理想的。その理由は猫は人間よりも歯石が定着するのが早く虫歯になりやすいから。しかしなかなか毎日は・・・というご意見なら歯垢が歯石になるのはほぼ一週間位、つまり週2~3回でも効果はあるのです。

 

歯石除去スプレーや歯磨き効果のあるおやつを使う

最近、最も口臭効果がある方法は歯石除去スプレーを使用する方法です。数年前まで歯石除去は動物病院にて全身麻酔で行うのが一般的でした。しかし近年では歯石除去のスプレーを使用し数か月で歯石を除去できる方法もあり、むしろ動物病院でもそれをお勧めされる事もあると言います。具体的な方法としては毎日そのスプレーを口内に吹きかけるだけ。最短で2か月、最長でも6か月ほどで歯石を除去できる方法です。

日常的に使用する事で歯磨きの必要もなく簡単に歯石除去・口臭改善ができるので注目されているます。食べるだけで歯磨きの効果がある『ガム』などの商品も毎日与えれば歯石除去効果もありその固さのため唾液分泌を促し口内環境を良好にする働きがあります。これも歯磨き同様、まずは一度歯石を取り除いてからでないと充分な効果は得られません。

それと歯石除去ドライフードやおやつを使う場合のお約束は絶対出しっ放しにしない事!出しっ放しだとダラダラ食いをしてしまいその食べカスは長時間口の中に残り意味が無くなってしまいます。食事以外の時間帯は片付けるのが大前提です。

 

定期的な歯の健康チェックが大切

年2回位は歯の定期検診を受ける事をお勧めします。例えば口周辺の汚れです。ポイントは顔を左右見比べ唇の周囲の汚れ方が違うなら汚れている側の歯に異常がある事が多いと考えられます。その汚れの状態もヨダレ焼けなどで黒くなってしまっている場合には要注意です。

他には食事の仕方のチェックも大切です。特にドライフードの場合、左右均等に噛んでいる様ななら問題はありませんが例えば右だけ、左だけなどの様子が見られたら歯に異常が考えられます。ひどい場合悪い歯に負担がかからない様自然と悪い方の歯が上になるように顔をひねって食べるケースもあります。

歯に黄色や褐色(茶色)の歯石が付いていないかはしっかりチェックする事が大切です。少しでも付いているようならば歯肉溝には歯垢が付着しています。歯石が歯肉に接していれば即歯石除去の必要があります。これらの症状の1つでもあてはまる様なら歯周病の可能性が考えられます。

歯茎の色も淡いピンク色なら問題ありません。歯と歯肉の境目が赤ければ歯肉炎や歯肉増殖や過形成が始まっているサイン、即処置が必要になります。 歯肉(歯茎)が腫れていたり段々になっていたり一部の歯の部分だけ異常に後退しているのも歯周炎のサインです。即歯垢除去しなければ歯根炎に発展しますので注意が必要です。

 

いかがですか。以上が猫に歯磨きをしている人に共通する7つの健康法です。「猫ちゃんへの歯磨きはとても難しいから」「嫌がっているのだから可哀想」そんな飼い主さんの声が聞こえてきそうです。確かに私もその一人でした。大人になった猫ちゃんに無理強い出来ないという事実ももっと早く知っていたなら彼らを我が家に迎えた日からその心構えはしておけたのに・・・。

人間界でも虫歯が万病の元なんて話を耳にした事があります。確かに正しい食生活が健康に繋がるのは間違いない事実。当然口内環境が悪かったり歯が痛かったりすれば食事にも支障が出るし充分に食べられなければ健康も害してしまう。しっかり噛めなければ胃をはじめ様々な内臓器官に負担がかかるし栄養の吸収を妨げるなど一般的な「よく噛んで食べましょう」の言葉の意味するところです。

それは人間も猫も同じ事。人間なら歯の痛みに耐えかねて自分から歯医者さんに行って治療して貰う事も出来ますが、果たして猫にその術は有りますか?そこで飼い主さんが猫ちゃんにしてあげられる事は歯磨きをしてあげる事。そして良い健康状態を保ってあげる事なのです。

 


まとめ


猫に歯磨きをしている人に共通する7つの健康法

・歯磨きを覚えさせる上手な方法を知る
・歯磨きには準備が肝心
・歯磨きで歯周病を防ぐ!
・口内炎の予防には歯磨きが一番!
・歯磨きの代わりになるものを使う・
・歯石除去スプレーや歯磨き効果のあるおやつを使う
・定期的な歯の健康チェックが大切


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