犬の病気でよくあるものから珍しいものまで画像で紹介

みなさん、犬を飼ったことがありますか。これまで犬を飼ったことがないという人も珍しくありませんね。しかし、自分が小さかった頃、実家や近所で犬を飼っているのを見たことがある、という人は多いことでしょう。

それだけ私たちにとって、とても身近な存在である犬ですが、私たち人間と同じように、犬も病気にかかります。犬は頑丈で強そうなイメージを持つ人が多いかもしれませんが、意外と病気にかかりやすい動物なのです。もちろん、個体差や環境によっても異なってくるので、一概には言えませんが。

犬を飼っている人にとっては、いずれ避けては通れない病気のこと。予め知っておくのも良いですね。今回は、犬がよくかかりやすい病気から、珍しい病気まで、画像とあわせて紹介します。

 


犬の病気でよくあるものから
珍しいものまで画像で紹介

 

ヘルニア

特にミニチュアダックスフンドやコーギーなど、足の短い犬種に多く発症します。多いのが椎間板ヘルニアという犬の病気です。椎間板とは背骨と背骨の間にある骨のことで、本来はクッションの役割をしているのですが、この骨があるべき位置から突き出てしまう状態のことをいいます。

突き出ることによって、背骨の中にある脊髄という太い神経があるのですが、そこを圧迫してしまうことになり、さまざまな症状が起こってしまいます。動くのを嫌がっていたり、抱き上げるとキャンキャン泣いたりするようなときには、早めに病院を受診することが賢明です。

 

アレルギー性皮膚炎

私たち人間にも馴染みのある犬の病気ですね。お子さんにも発症しやすいですよね。犬にも近年、アレルギー性皮膚炎が増えてきているのです。

症状としては、顔やお腹などの皮膚が炎症をおこすことで痒みが発生し、一日中ずっと舐めたり噛んだりしてしまうことです。主な原因の一つに、ハウスダストに含まれるホコリのなかのダニです。他に、食物アレルギーなどさまざまな要因が重なって発症します。

主な治療法としては、ステロイド剤を使用することです。完全に治癒することは難しいために、末永く犬の病気と付き合っていくというスタンスが大事になってきます。

 

フィラリア症

フィラリアというのは寄生虫のことです。心臓などの臓器に寄生して、血液の循環に悪影響をきたし、肝臓などほかの臓器にも異常をきたしてしまいます。昔はフィラリア症で死亡する犬が多かったのですが、最近はフィラリアの予防が徹底されてきているために、死亡例は減ってきています。

フィラリアはとにかく予防が最も重要です。フィラリアは蚊を媒介とするために、蚊が発生する初夏から秋頃までのあいだにかけて、予防を続けていきます。おもな予防法は、月に1回、フィラリア予防の錠剤を飲ませるだけです。

とても簡単な方法ですが、毎月の投薬を忘れてしまいがちなので、注意が必要です。また、錠剤を服用するまえに、現時点でフィラリアに感染していないかどうか、検査を受ける必要があります。

 

歯周病

人間でも同じですが、犬でも高齢になるにつれて、歯周病になりやすいです。犬の場合、5歳以上のなかで、約80%の犬が歯周病を発症しています。画像のように、茶色い歯石が歯の表面を覆いつくしてしまいます。

歯周病を患うと、口臭がくさいだけではなく、ご飯を食べるときに痛みを伴いますし、酷い場合には感染症を引き起こします。びっしりと歯石が付着してしまった場合には、取り除く必要があります。犬にずっと口を開けておいてもらうことはできませんから、全身麻酔をかけてから歯石を取り除きます。

そうなる前に、日頃から歯周病の予防をしていくことが肝心です。毎日時間を決めて、歯磨きをしてあげましょう。嫌がるときには、決して無理強いはせずに、毎日少しずつ根気良く続けていくようにします。

 

メラノーマ

珍しいもので、メラノーマという犬の病気があります。メラノーマは腫瘍のことで、犬の皮膚癌ということです。さまざまな皮膚や部位から発症しやすいです。

良性と悪性の2種類あり、皮膚にメラノーマが発症した場合には良性であることが多いです。癌であるために、他の部位への転移がもっとも危惧されるところです。治療法としては、放射線や化学療法などが挙げられます。

 

いかがでしょうか。聞き覚えのある犬の病気、私たち人間と同じ病気、聞きなれない病気、いろいろありました。病気の画像というのは、いつ見ても痛々しいものです。

ましてや、我らの愛犬ともなれば、あまり想像したくないことですね。しかし、私たちが年をとるのと同じで、犬も着実に年をとっていきます。高齢になればなるほど、犬の病気と長く付き合っていかなければなりません。

いずれは直面する問題です。まずは飼い主自身が強い意識をもって、犬の病気の前兆や予兆を見逃さないようにしたいところです。人間とおなじく、早期発見が早期解決へと導いてくれることでしょう。

”明日動物病院に連れていけばいいか”という甘い考えはもたないようにしましょう。疑われる症状が出ていたら、すかさず病院へ連れていくことをおすすめします。


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