フクロウをペットするときの注意するべき7つの環境

フクロウをペットするときの注意するべき7つの環境

現代の日本ではフクロウを飼うことは認められており環境さえ整っていれば誰でも飼うことができるのはご存知ですか。しかし可能であっても実際には他の生き物を捕食する鳥である『猛禽類』のフクロウを飼育することはそんなに簡単なことではありません。他のペットを飼う様な気楽な気持ちで始めてしまうとアタフタしてしまったり後悔してしまうことにもなりかねません。

しかし何といってもフクロウは魅力的な生き物です。いまや猫カフェと並びフクロウカフェもとても人気のスポットだと聞きます。様々なタイプのフクロウに癒されたくて足しげく通うファンもいるのだとか・・・そんなフクロウをペットするときの注意するべき7つの環境についてお伝えします。



 


フクロウをペットするときの
注意するべき7つの環境

 


フクロウの入手方法は?


フクロウをペットにすることは可能です。ただし日本国内のフクロウは保護対象になっているため巣から落ちていた雛を拾ってペットとして飼うことは行政機関に届け出ないと違法になってしまうのです。つまりフクロウを飼おうと考えた時は猛禽類ショップから購入するのが一般的です。ショップで販売されているフクロウは海外から正規に輸入された個体かその子孫になります。ショップで購入の場合には一部の種類を除いて特別な手続きは必要なのがほとんどです。

因みに人気のメンフクロウをペットとして購入するなら飼育下での繁殖が比較的容易なためややリーズナブルに購入できる可能性があります。体長20~25cm程度と一般のご家庭の室内でも飼いやすいサイズで人気があるスピックスコノハズクはお値段は20万円ほど。同じ種類のフクロウであれば価格を比較するとは海外での野生捕獲個体より飼育下繁殖個体のほうが高く更に飼育下繁殖個体のなかでもインプリント(刷り込み)個体のほうが高くなる傾向にあります。

因みにフクロウをペットにすると飼育する上で費用はどれくらいかかるのかと言うとフクロウの値段が20~30万円程度、更に飼育をする上で毎月餌代5,000円程度、年間6万円でサプリメントなども購入する可能性はありますね。

 


フクロウ飼育に必要な道具


フクロウをペットにするなら絶対欠かせないアイテムは『止まり木』です。「そこに止まる」というよりは乗るための台というイメージのものが適しています。フクロウをはじめとする猛禽類を繋留する道具としては市販のボウパーチやファルコンブロックなどもありますが我が家の大切な家族が使用する物ですから安全を確かめたうえで自作してみるのもお勧めです。

皆さんもご存知とは思いますがフクロウの爪は鋭く握力も非常に強いため扱う際には注意が必要です。決して不用意に素手で触れたりはしないで下さい。つまり『革手袋』は必須です。猛禽類ショップで専用の手袋も販売されてはいますが小型種~中型種のフクロウをペットにするのであれば市販の革手袋でも充分です。布製は汚れを落としにくい、フクロウの爪が引っかかるなどの理由からNGです。

爪やくちばしのケアに『爪きり』『爪やすり』もフクロウ専用のものを探さなくても犬用・猫用のものOKです。『水飲み・水浴び用容器』も用意しておきます。水浴び用容器は放鳥時のみ対応で深さはフクロウが中に入った際、下腹部が水面にあたる程度の水が入るものが理想的です。餌やりに必要な『ピンセット』は餌のお肉を直接掴まない様にするのが目的です。餌やりを素手で行うと手=餌と感じて常に手に掴みかかる事故に繋がりやすくなるからです。

フクロウの体調管理のための『体重計』は特に小型のミニフクロウの場合体重の増減で体調が大きく変化しますので体重を毎日測定し体調管理をします。部屋の気温もフクロウの体調に大きく影響しますので『温度・湿度計』で室温管理するのが望ましく寒い時期には小動物用のヒーターなど『保温用具』もあれば安心です。

フクロウをペットとして飼育するならこれらの道具があれば良いので特別な準備はいらず意外に手軽な印象ですね。

 


フクロウの餌


フクロウをペットにする際に一番気になるのがここですよね。これがクリア出来る人ならフクロウを飼う事が出来ると言っても過言ではありません。逆に言えばこのポイントが克服できないのであればフクロウはペットショップや動物園、図鑑で楽しんで下さいと言わざるをえないです。さて、そのポイントとは何か・・・餌です。

フクロウの餌はウズラやマウス・ヒヨコ・コオロギなどが飼育下での代表的な食事です。生餌でなくても冷凍されたものが猛禽類ショップや爬虫類ショップで販売されていますのでそれを使えば何とかなりそう、という方もいらっしゃいますよね。全く抵抗ないという方は勿論OKです。それらがなかなか手に入らないからといってスーパーなどでお肉を購入し与えてフクロウの体長を崩す可能性もあるのでお勧めはできません。

因みにフクロウ用の人工飼料も販売されてはいますがこれをメインでという方はあまりいないという話を耳にします。餌は健康な大人のフクロウなら日に1、2回でその量は1日あたり体重の15~20%が目安です。大型種であれば10%ほどでも良く普段からしっかり食事量を摂るフクロウであれば1日程度の絶食は十分耐えられるといわれています。

実はフクロウにも好き嫌いがありそれには個体差があるので「この種類ならこの餌」と一言で言いきるわけにはいきません。フクロウの好き嫌いを探りながらベストな餌を探していく必要があります。餌の与え方は適量を「置き餌」としフクロウがいつでも好きなだけ食べられるようにするのが一般的です。手で与えるのはお互いが慣れてから。一口で一気に食べられる位小さくさばいた餌を手に乗せるのがコツです。

 


フクロウ飼育に望ましい環境


フクロウをペットにするならどの様な関係を築いていきたいとお考えですか?フクロウは個体や種類にもよりますが基本的には簡単に人や環境に慣れるタイプではありません。ですからフクロウを驚かすような大きな音や何らかの理由で振動が生じる部屋ではフクロウは落ち着く事が出来ません。

フクロウは一般家庭でのペットとしては飼育が難しいためフクロウのための部屋が用意できるのがベストでもしワンルームマンションなどフクロウのためだけの空間を用意できない環境であれば対策としてはフクロウのテリトリーになるケージを用意してあげます。更には飼い主さん家族主導の生活にフクロウの生活を合わせるのではなくフクロウの生活リズムに飼い主さんが寄り添う生活を意識する必要があるのです。

フクロウは室内で放し飼いも可能ですがその場合には部屋を自分のテリトリーだと感じますし窓があれば逃げる危険性もあります。トイレのしつけお困難なのでかなり難易度の高い飼い方と言えます。フクロウにとって「ケージの中がテリトリー」とする方法は自分のテリトリーを荒らされるストレスも軽減できるという利点もあります。望ましいケージの大きさはフクロウの体長が20センチほどであれば一般的には一辺70センチ程度のケージがお勧めです。

また猛禽類であるフクロウですが決して危険なペットではありません。驚かしたり過度のストレスを与えたりしない限りは人に危害を与えることは無いのです。しかし元々とても鋭い爪やくちばしを持っていることに変わりはなく意図しない場合でもお子様や他のペットを傷つけてしまう可能性はゼロではないのです。その様な環境でフクロウをペットにするなら注意が必要です。

 


獣医師やアドバイザーを探す


日本ではまだフクロウをペットにするのは珍しいケースに入るのでフクロウを診てくれる獣医師やフクロウの飼育に詳しいアドバイザーは簡単には見つからないことも多いと思います。しかし命あるものは病気もすれば怪我もします。万が一の病気や体調不良の際にすぐにかけつけられるよう信頼できる獣医師をあらかじめ探しておくことは大切で何より安心です。

とくにフクロウの爪やくちばしのお手入れは必要不可欠です。もし爪きりを失敗してしまうと出血してしまうと同時にフクロウの機嫌を損ねてしまうことにもなります。かなり繊細な作業ですからプロである獣医師に任せることがお勧めです。定期的に獣医師やトリミングができるプロに頼んでお手入れをしてもらうのが安心です。費用は爪とくちばしのお手入れで数千円程度です。

 


フクロウの『ロスト』に注意!


フクロウをペットとして飼育するうえで何よりも注意が必要なのは飼い主さんの元から逃げてしまう『ロスト』です。これは鳥類全体にいえることですが少しでもケージや窓があいていてチャンスさえあれば翼をもっている生き物は外に出て行ってしまう可能性は十分考えられます。どんなに飼い主さんとの信頼関係や絆があろうとも外の世界に対する『好奇心』には勝てないのです。

フクロウはペットとして人との生活に満足しているかもしれませんがある日突然、抑えきれない好奇心でつい外に出てしまったけれども今度は戻りたくても戻り方が分からない!なんてことが起こるものです。特に飼い主さんご自身もフクロウの飼育に慣れてきたと感じた頃が一番危険です。決して油断しないでくださいね。

 


フクロウの寿命


フクロウをペットにした場合、一般家庭の飼育下での寿命は小型種で10年~15年、中型種では20年~30年、大型種では40年以上生きるといわれています。将来のビジョンを見据えてご家庭で責任をもって幸せな一生を送らせてあげられる環境が与え続けられるかどうかはとても重要な問題になります。フクロウはごく一般的なペットではなく特殊なペットの部類になりますから飼い始めたのは良いけれど挫折したでは済まされないのです。

逆に考えればフクロウはペットの中ではとても長生きする動物なので数年のお付き合いの小動物等と比べると犬や猫のように長い時間をかけて仲良くなることができるので本当の意味での家族の一員的な存在ともいえますね。

 

いかがですか。以上がフクロウをペットするときの注意するべき7つの環境です。ひとたび新しい家族としてフクロウをご家庭に迎え入れたらその長い人生を共に大切に楽しく暮らせる様な良い環境を準備してあげるのが飼い主さんの義務です。ちょっと特殊なペットではありますが飼い主さんの愛情さえあれば他のペットと比べて戸惑う程の特別なことはないようです。

しかしその種の生体や特徴の情報はなかなか把握しきれていない場合が多いと思いますので日常生活の中のちょっとしたことや飼育上のコツなどがすぐに聞ける優れたアドバイザーは必要不可欠です。是非、まずはその環境を整えることから始めて下さい。多くの人が憧れるフクロウに癒やされる生活を楽しんでみたいですね。

 


まとめ


フクロウをペットするときの注意するべき7つの環境

・フクロウの入手方法は?
・フクロウ飼育に必要な道具
・フクロウの餌
・フクロウ飼育に望ましい環境
・獣医師やアドバイザーを探す
・フクロウの『ロスト』に注意!
・フクロウの寿命