夏の思い出と言えば、海、花火、キャンプと沢山あるでしょう。その中でも子供に大人気な遊びがカブトムシ採集かもしれません。カブトムシは夏の終わりにはだいたい死んでしまいますが、うまく飼育すれば卵を産んで、翌年まで育てることが出来ます。
一組のオスとメスを上手に産卵させる事が出来れば、翌年は100~200匹のカブトムシを孵化させる事も可能です。夏から翌年の夏まで育てる事ができれば、子供に生き物の誕生から死ぬ瞬間までを観察できます。これは学校の勉強では得られない貴重な経験といえるでしょう。
今回は、上手なカブトムシの飼い方を知って子供に育てさせる7つの方法についてご紹介しましょう。
カブトムシの飼い方を知って
子供に育てさせる7つの方法
飼育するものを用意しよう
カブトムシにうまく卵を産ませるためには、温度や土、広さなどの最適な環境を整える必要があります。どんなものが必要になるのでしょうか。
*飼育するために必要な物
・飼育ケース
・マット(飼育用の土)
・ゼリー(専用の餌)
・のぼり木(餌皿兼用)
・枯れ葉など(転倒防止)
・霧吹き(保湿用)
まずはこれらのものを準備して下さい。広さはオスとメス1匹ずつなら30cmくらいの昆虫ケースで良いでしょう。しかし複数匹を同時に飼育したいなら、結構大きめな方がおすすめです。ちょうど良いのはプラスチックで出来たクリアな衣装ケースです。これをベランダなどに設置して下さい。気温によりますが、室内よりも室外の方が部屋を汚さないので最適です。
えさを用意しよう
カブトムシが好きな物はスイカやりんご、バナナといった果物です。食べ終わったあとのスイカなどをあげる人も多いでしょう。
しかし生の果物は夏の間は腐ったり腐敗して匂いやハエを大量発生させたりします。毎日果物を用意するのも手間がかかって大変ですよね。大きなホームセンターなどでは、カブトムシ専用のえさがちゃんと売られています。
大抵が小さなゼリーの容器に入っているタイプが多く、そのまま蓋をはがしたらケースにいれるだけでOK。食べ終わった後の回収も簡単です。お金は多少かかりますが、子供が飽きずに世話をするには、なるべく簡単なえさを利用する方がおすすめです。
卵を産む土を用意しよう
なるべくカブトムシを捕まえた環境の土を用意すると、環境を変えずにすむのでカブトムシは喜びます。しかし土の中には他の虫も混ざっているかもしれません。家の中でカブトムシ以外の虫を繁殖させたくないなら、ホームセンターなどで売られているカブトムシ専用の土(マット)を用意すると良いでしょう。
園芸用の土は農薬が混ざっている可能性がありますから避けた方が無難です。
カブトムシが喜ぶ環境を作ろう
基本的に土とえさがあればカブトムシを飼育して卵を産ませる事はできますが、より自然に近い状態を作ってあげるとカブトムシが生き生きと暮らすことができます。
小石、枯れ葉、小枝などをえさの周辺に用意してあげましょう。カブトムシはひっくり返ると起きるのが苦手です。掴まれる小枝や石があれば安心できます。
カビや乾燥に注意しよう
カブトムシは鳴いてえさをねだる様な真似はしません。比較的手がかからないため、えさをあげるだけで飼育が忘れがちになりがちです。
湿気の多い季節に外に出しっぱなしにしたり、反対に気温が熱い時期に炎天下に飼育ケースをさらしたままにしておくと、カブトムシの元気を奪ってしまいます。とくにえさをカビさせたり、室内の乾燥には注意して下さい。
こまめにえさのゼリーケースは1日に1回は取り替えて、熱い時期は霧吹きなどでスプレーしてあげましょう。
コバエの発生に注意しよう
カブトムシの飼育で一番の天敵はコバエです。気がつかないうちにカブトムシのえさを狙って飼育ケースに忍び込み、あっというまに大量発生する事もあるのです。
コバエが侵入しないように、ケースとフタの間に新聞紙を挟んだり、専用のコバエ防止ケースを使用すると安心です。同じ虫でもコバエを飼育したくはありませんよね。
そのためにもカブトムシのえさの交換はこまめにして下さい。カブトムシは大食いです。ゼリータイプのえさなら、1匹で大体1日に1~2個食べてしまいます。食べ終わった空のケースはすみやかに回収しておきましょう。
日々のメンテナンスを忘れないようにしよう
卵からカブトムシを孵化させようとすると、ほぼ1年近くかかります。カブトムシが死んでも、土の中の卵は生きていますから、日々のメンテナンスを忘れないようにして下さい。
卵を産んだ状態になったら、大体週に1回程度、土の表面が乾きすぎていないか確認しましょう。適度にスプレーを使って水分を補給して上げて下さい。表面の土に異変が無いか確認する事が大切です。
いかがですか。カブトムシの飼育は比較的簡単です。小学生低学年の初めての生き物観察にはぴったりですよね。
死んでしまったカブトムシは、庭があれば埋めてあげましょう。近くの公園などに埋める事を禁止している区域もありますから注意して下さい。かわいそうですが、燃えるゴミとして処分するのが無難かもしれません。
翌年また元気なカブトムシが生まれる様に、頑張って飼育してみて下さいね。
まとめ
カブトムシの飼い方を知って子供に育てさせる7つの方法
.飼育するものを用意しよう
.えさを用意しよう
.卵を産む土を用意しよう
.カブトムシが喜ぶ環境を作ろう
.カビや乾燥に注意しよう
.コバエの発生に注意しよう
.日々のメンテナンスを忘れないようにしよう