『猫カフェ』って日本独自の文化だとお思いの方も多いのではありませんか?しかし実はその発祥の地は台湾の台北市「猫花園(?花園)」だと言われています。ちょっと意外ですよね。
まあ猫自体は世界共通なのですから猫ブームがどこで起ころうと不思議はないのですが・・・猫の可愛さだって全国共通ですから。でも日本の猫カフェは海外からの観光客が思わず「ファンタ~スティックッ!!」と叫んでしまうほど魅力的な場所なんですね。
それは何故か・・・どんな工夫が海外からのお客様を唸らせるのか・・・そして台湾以外の海外の国々にも猫カフェは存在するのか・・・気になりませんか?そんな猫カフェ事情☆日本と海外の違いについてお伝えします。
猫カフェ事情☆
日本と海外の違いとは?
日本の猫カフェってどんな所?
日本でも大変人気が高い『猫カフェ』ですがその特徴やコンセプトは一般的に『猫の遊び場に人間が迷い込んで住人の猫達に遊んでもらい癒される』場所なのです。ほとんどの猫カフェはカフェと名乗るからには食事やお茶をすることは出来ますがあくまでその目的は猫とのふれあいが主体になります。
初めにお話ししたように日本が発祥と思われがちな猫カフェですが実は1998年に台湾台北市に開店した「猫花園(?花園)」が世界初の猫カフェです。日本では2004年に大阪市北区「猫の時間」が国内初の猫カフェです。以来人気のスポットとなり現在では約150店舗が存在し世界ナンバー1の文化となっています。
因みに世界初である台湾の猫カフェの様子は『飲食店の中で猫が過ごしている』というような感じだそうでこれは実はここが食事やお茶を提供するのが目的で創業された普通のお店だったことに由来します。そんな普通の飲食店に飼っていた猫を連れてきたことがきっかけとなりいつしか猫が増えていきそれが評判になった結果いわゆる現在の『猫カフェ』が誕生したというわけです。
他国でもこの日本の猫ブーム・猫カフェブームに影響を受け追随する形で続々と猫カフェがオープンしているのが現状です。日本の猫カフェが海外の方々から注目されているその理由はカフェといえども人を主体にするのではなくメインは『猫』とした日本独自の工夫です。雰囲気作りや居心地の良さにもこだわり可愛い猫達に癒されながらゆったりした時間を提供している点です。
2014年の冬オープンのNY初の猫カフェはマカロンパーラーのオーナーが猫の保護を目的として慈善団体と共に起ちあげたカフェです。こちらはまさにアジアで流行っている猫カフェを知って始めたという経緯があります。気に入った猫は アダプションもできるというのが特徴です。
世界中にある『カフェ』というコンテンツでも『猫カフェ』のようにサービスの目線や角度を少し変えるだけで独自の文化となり外国人観光客を満足させる事業になります。日本の猫カフェが優れているのでそれを参考にした猫カフェ人気が世界中に広がっているのです。母国に猫カフェはないという意見も多数あるように海外では法律などの関係で猫カフェの営業は難しいようです。
猫カフェの形態も様々ですが純血種から雑種まで様々なスタッフ猫がいます。いわゆる高級猫ちゃんばかりを揃えて観賞して楽しむような猫カフェや思う存分猫ちゃんとのふれあいを楽しむ猫カフェなどコンセプトも多種多様です。保護猫の里親探しの場として利用してもらうというお店も多く野良猫(保護猫)からカフェ猫になりその後お客様から見染められて飼い猫になる子も多いのです。
ドイツのベルリン・オーストリアのウイーンの猫カフェ
ドイツにも猫カフェはありました。しかしこちらは日本の猫カフェとは違い猫とのふれあいは後付けで主体になるのは『カフェ』です。日本と比べるとごくシンプルで簡素な印象の猫カフェです。日本では主役の猫も常駐しているのは2匹と少なめ。情報を聞きつけ遠路はるばる訪れてみてガッカリする方もいるかも知れませんね。
オーストリアの猫カフェも同様でカフェ主体の印象が強い様です。壁に簡素的なキャットウォークが取り付けられている形態もあり、また日本人オーナー経営の猫カフェもあるようです。他にもハンガリーのブダペスト・スペインのマドリード・アラブ首長国連邦のドバイ・イタリアのトリノにも猫カフェは存在しますが基本的に主体はカフェ。猫と遊ぶのはオプションサービスのような位置付け。様々な理由からなかなか日本の様にはいかないのですね。
イギリスのロンドン・フランスのパリの猫カフェ
こちらは他国と比較すると猫とのふれあい空間を主体としたつくりにはなっているとのこと。オシャレなカフェにキャットウォークや猫の遊び場が設けられていて部屋の雰囲気に自然と溶け込んでいて素敵です。様々な問題から「飼いたいけれど飼えない」という人にとって憩いの場になっています。
実はイギリスには猫好きな方が多くイギリス初の猫カフェはロンドン東部が初でしたがこれをきっかけに国内各地で猫カフェが誕生しました。因みに猫に限らず動物の持つ癒し効果を求める方も多くいるようである大学内には曜日限定でウサギカフェが開設されるほどです。他にも子犬とのふれあい部屋が開設された大学もあるとのことでイギリスでの動物カフェ人気はまだまだ衰えそうにないと聞きます。
パリにフランス初の猫カフェ”Cafe des Chats”がオープンしました。猫好きのオーナーが日本の猫カフェに感銘を受け自ら自国にも猫カフェを・・・と開店させたものです。そのカフェにいる猫達は元々保護猫ちゃん達です。当初は動物愛護団体からの反対もあり苦労もあったようですがその対策としてスタッフ6名を常駐させ常に猫には万全のケアが可能な状態にしているとのことです。
因みに猫カフェに対する海外の反応をまとめてみるとクールなアイディア・凄く良い癒しになる・是非行ってみたい・エクセレント!・いいアイデア。エジプトにはない・すごく興味あります!・ペットは飼わないけど楽しみたい人の役に立つという賛成意見もあります。
逆に反対意見としては猫は好きだけど一緒のテーブルでコーヒーや食事をするのは嫌・これがビジネスになる日本はすごい・猫がかわいそう・母国ではあまり独創的なものは受け入れられないのでは?・発展途上国ではまだまだ考えられないと思うなどがみられました。
いかがですか。以上が猫カフェ事情☆日本と海外の違いです。猫が大好きで猫とふれあいたいという猫カフェ好きの人達の気持ちは世界共通なのですね。「のんびりマイペースに過ごしている猫達に癒されたい」「出来れば猫になりたい」なんて仰る方も少なくはありません。でも実は猫だって大変なんです。本当はとても神経質な動物であることはご存知ですか。
猫カフェは夢の様な場所です。しかし一番大切なのは人が癒やされる一方で癒す側の猫たちがストレスを抱えてしまうこともあるという事実です。猫カフェで猫に癒しを求める方は是非猫の気持ちも考えて追いかけまわしたり就寝中の猫を起こしたり大きな音や撮影の為フラッシュをたくなどせずただ隣に居てくれさえすれば・・・と謙虚な気持ちで訪れて下さい。それら全ては猫にとっては多大なストレスとなるのですから。
まとめ
猫カフェ事情☆日本と海外の違いとは?・日本の猫カフェってどんな所?
・ドイツのベルリン・オーストリアのウイーンの猫カフェ
・イギリスのロンドン・フランスのパリの猫カフェ