チラシやネットで里親募集をみかけて犬を飼おうかな、、家に迎えようかな、、と考えたことはありませんか。可愛い子犬の写真だったり、可哀想な生い立ちの子だったりすると、つい心が揺らいだりしますよね。犬を探す手段として、ペットショップやブリーダーさんの他、里親募集で探すという方法もメジャーになってきました。
でも、ちょっと待ってください。里親になるということは欲しい「物」を手に入れるということとは違います。里親として犬を迎えるには、それなりの覚悟と注意が必要になります。
そこで今日は里親募集で犬を探すときの注意点についてお伝えします。初めて里親募集で犬を家に迎えようという方には必見です。注意点を理解したうえで、安心して新しい家族を迎えませんか。
ペットの里親募集!
犬を探すときの5つの注意点
犬を飼う際に発生する費用、犬を飼い始めたら毎年必要になる費用を理解しましょう
犬を飼うということは意外とお金がかかります。飼ってから、こんなにお金がかかるとは思わなった、、とならないよう、飼う際に発生する費用、毎年必要になる費用について知っておきましょう。
まず、飼い始めるときにかかる費用ですが、畜犬登録費用はワクチン代、狂犬病予防やゲージやハウス、トイレシートなどの生活必需品を準備するのにおよそ5万円ほどかかります。
次に、実際に飼い始めてから毎年必要になる費用ですが、食費やオヤツ、狂犬病予防に、フィラリア予防など小型犬でも年間10万円ほどが必要です。食べる量が増える大型犬になれば、もちろん必要経費は増えますし、与えるエサやオモチャにこだわれば、もっとかかることになりますので心得ておいてください。
事前に譲渡時に発生する費用を確認しましょう
里親募集で犬を飼うことを決めても、飼い始めるには費用が発生することがあります。後から金銭とトラブルに巻き込まれないよう、事前に確認しておきましょう。具体的には、ワクチンの有無や、譲渡前に健康診断をした場合はその費用、譲渡時に発生する交通費などになります。また、慈善団体やNPO法人などから犬を迎える場合は寄付金が必要になる場合もありますので気をつけましょう。
お金の受け渡しは犬の受け渡しと同時に、実際に会って行いましょう
残念ですが、里親募集で犬を探した方が詐欺被害に遭うケースも報告されています。犬を譲渡する前に、ワクチン代や譲渡時の交通費などを指定の口座に振込ませ、入金が確認できた途端に連絡が取れなくなるというものです。被害に遭った方は、お金を振込むまでは親切で丁寧なやり取りだったため、まさか詐欺だとは思わなかったといいます。
お金を振込む前に取引相手の本人確認をしましょうと言いたいところですが、実際、丁寧な対応をしてくれる人に疑うような言動をするのは心が痛む、、という方も多いのが現状です。ですから、最も確実な方法、お金の受け渡しは犬の受け渡しと同時に、実際に会って行うことを強くお勧めします。
不安な場合は、覚書や契約書を交わしましょう
里親募集で犬を探す際のトラブルに、譲り受けてから何か月かして情が沸いてきたころにやっぱり返してほしいと言われたというケースがあります。また、取引のやり取り時には伝えられていなかった費用を後から請求されるというトラブルに対応するためにも、覚書や契約書を交わすことをお勧めします。口約束ではなく、正式な手続きを踏んでの譲渡であれば、後から理不尽なことを言われても毅然と拒否できるのですから。
幼すぎる犬を譲り受けるのは避けましょう
里親募集で犬を探す場合、幼ない犬の募集が出ているときがあります。生まれたての赤ちゃんの頃から育ててみたい、、と思うかもしれませんが、あまりに早い時期に母犬から離された犬は成長する過程で問題行動を起こすことがあります。そのようなことを避けるためにも子犬を譲る受ける場合には生後8週齢を過ぎた子にしましょう。
以上、里親募集で犬を探すときの注意点についてまとめてきましたがいかがでしたでしょうか。
大事なことは犬は感情をもった生き物であって、物ではないので、犬の気持ちや立場にたって考えてみることと、里親募集で犬を探すといっても「取引」ということになりますから、あらゆるトラブルに巻き込まれないよう、重要事項の確認ややり取りは面倒くさがらず慎重に行うことが大事なことのようです。
ここまで読んで頂き、里親募集で犬を探そうと思っているあなたに、犬を飼う前に是非読んで頂きたい詩があります。「犬の十戒」です。あなたと新しい家族の生活が幸せなものになるために。
1.私の一生はだいたい10年から15年です。あなたと離れるのが一番つらいことです。どうか、私と暮らす前にそのことを覚えておいて欲しいです。
2.あなたが私に何を求めているのか、私がそれを理解するまで待って欲しいのです。
3.私を信頼して欲しい、それが私にとってあなたと共に生活できる幸せなのですから。
4.私を長い間叱ったり、罰として閉じ込めたりしないで下さい。あなたには他にやる事があって、楽しみがあって、友達もいるかもしれない。でも、私にはあなたしかいないのです。
5.時々話しかけて欲しい。言葉は分からなくても、あなたの声は十分私に届いています。
6.あなたがどのように私を扱ったか、私はそれを決して忘れません。
7.私を殴ったり、いじめたりする前に覚えておいて欲しいのです。私は鋭い歯であなたを傷つけることができるにもかかわらず、あなたを傷つけないと決めているのです。
8.私が言うことを聞かないだとか、頑固だとか、怠けているからといって叱る前に、私が何かで苦しんでいないか気づいて下さい。もしかしたら、食事に問題があるかもしれないし、長い間日に照らされているかもしれない。それとも、もう体が老いて、弱ってきているのかもしれません。
9.私が年を取っても、私の世話はして下さい。あなたもまた同じように年を取るのですから。
10.最後のその時まで一緒に側にいて欲しいのです。このようなことは言わないで下さい、「もう見てはいられない。」、「居た堪れない。」などと。あなたが側にいてくれるから最後の日も安らかに逝けるのですから。忘れないで下さい、私は生涯あなたを一番愛しているのです。
まとめ
ペットの里親募集!犬を探すときの5つの注意点
・犬を飼う際に発生する費用、犬を飼い始めたら毎年必要になる費用を理解しましょう
・事前に譲渡時に発生する費用を確認しましょう
・お金の受け渡しは犬の受け渡しと同時に、実際に会って行いましょう
・取引に不安を感じた場合には、覚書や契約書を交わしましょう
・子犬を譲る受ける場合には生後8週齢を過ぎた子にしましょう