亀の飼い方で知っておきたい、病気に対する7つの対処法

亀の飼い方で知っておきたい、病気に対する7つの対処法
亀は幸運・長寿の象徴として古くから日本人に親しまれてきたペットです。マイペースなしぐさでのそのそと歩いたり、もぐもぐとえさを食べるのを見ていると、なんだかとても和みますよね。

亀は他のペットに比べ長生きしますから、やはりその中で病気になる可能性は必然的に多くなります。そしてその生態上、特有の病気の種類も多くなりますから、事前知識を持ったうえでの対処が必要になります。

今回は、病気の予防と、病気になってしまった場合の処置、そして病院にかかるときの注意点という3つの観点から、亀の飼い方における大切なポイントをいくつかまとめてみました。是非参考にしてみて下さい。

 


亀の飼い方で知っておきたい
病気に対する7つの対処法

 

その1.基本!水槽をいつも衛生的に

亀の水槽のおそうじをさぼると、甲羅に藻がたくさんついたりして、ビタミン生成を阻害してしまいます。また、カメは水槽の水で水分補給しますので、あまり汚い水をそのままにしておくと、カメさんは飲む水がなくなってしまうのです。

水槽はなるべく大きめのものを選び、こまめに水替えをして、いつもきれいにしておいてあげましょう。カメの体に藻がついていたら、そのつど取り除いてあげましょう。こまめな掃除や世話を心がけましょう。

 

その2.日光浴不足が病気を引き起こす

亀は日光浴をすることで必要なビタミンを生成しますから、日光浴の時間が足りないと栄養が足りず病気になってしまいます。逆に、長時間直射日光の下においておくとこんどは熱中症になってしまうので、夏は特に気をつけてくださいね。梅雨などで物理的に日光浴ができないときは、蛍光灯をあてるなどして人工的に紫外線を浴びせます。

 

その3.えさ

カメが病気でビタミンやカルシウムが足りていないときは 餌といっしょに亀用のサプリを混ぜてあげましょう。とくに、ビタミンAが不足すると目の病気になるおそれがありますから、カメさんが目を開けにくそうにしていたり、まぶたが腫れたりしているようなら、ビタミンAを餌とともに与えて、必要ならお医者さんに連れて行ってあげましょう。

甲羅が柔らかくなってしまったり、ボコボコしたり、異常が見られた時は、カルシウムの多い餌を与えることが大切です。カメさんの甲羅を作るのに必要なのがカルシウムです。カルシウムが多いタイプのカメのえさに変えてみたり、乾燥川エビなどのカルシウム補給できるものを与えます。

 

その4.外傷

カメの体に傷があると、そこからカビ菌が入り皮膚病になってしまいます。もし怪我を発見したら、水槽から出して消毒・止血し、乾くまで陸上に置いておいてくださいね。そのあと水槽にもどすときは、皮膚病をふせぐため、かならず清潔な水に交換してからにしましょう。

 

その5.冬眠

カメは冬になり寒くなると、暖かい地域原産の種をのぞいて冬眠にはいります。ただ、病気などで弱っているカメを冬眠させるとそのまま死んでしまうことがありますから、もし冬眠させるのが危険だと判断した場合は専用のヒーターなどで冬でも水温を暖かく設定し、冬眠しないように気をつけましょう。

冬眠をさせることにした場合は、常に水温を5℃くらいに保ち、ときどき様子をみてあげてください。

 

その6.寄生虫

カメの体にすみついている寄生虫は、基本的には無害ですが、カメが病気で弱ったり、何らかのストレスを受けたときなどに、必要以上に増えてカメを弱らせてしまうことがあります。ストレスの少ない飼育環境をこころがけ、病気の兆候がないかよく観察しましょう。もし、お薬を使って駆除する場合は、副作用などもありますから、かならず獣医さんの指示にしたがいましょう。

 

その7.病院

一般の動物病院は、犬や猫など哺乳類を扱うことが多いですから、亀の病気に対応してくれる獣医さんはなかなか見つけづらいというのが現状です。もし緊急の病気にかかってしまったときのために、インターネットなどで事前に亀に詳しい獣医さんを調べてメモしておくといいでしょう。

 

いかがでしたか。カメの飼育はむずかしそうですが、日光の不足や水槽の不衛生などの外的な要素から引き起こされる病気なら、普通にお世話していれば防ぐことができます。

カメの病気は複雑で、犬や猫にくらべて飼い方に関する情報も少ないので、いつもとちがう様子を感じたら、はやめに専門の獣医さんに相談するように心がけましょう。

 


まとめ


亀の飼い方で知っておきたい、病気に対する7つの対処法

その1:水槽はいつも清潔に
その2:状況にあわせて、じょうずに日光浴をさせよう
その3:えさの工夫をして栄養不足を補おう
その4:外傷は皮膚病の原因になるので注意しよう
その5:冬眠させる際は亀の種類と体調をチェックしよう
その6:寄生虫の増殖を防ぐため、ストレスの少ない環境を用意してあげよう
その7:相談できる病院をあらかじめ把握しておこう


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