こねこが残されているのを見かけてしまうと、素通りできなくて、拾って保護するべきなのか、葛藤しますよね。かわいくて連れ帰りたいという気持ちがあったとしても、育てたこともなければ飼ったこともないと、どうしてあげたら良いのかわからないというのもあるでしょうね。
飼い主さんを見つけるまでの間の保護だとしても、あるいは自分自身が飼い主になるにしても、こねこの衰弱は命に関わるので、対処方法には充分に気を配ってくださいね。注意すべきことを大きく4つの項目に分けてお伝えしますので、一つ一つ理解を深めて、無事にこねこを保護できるように、参考にしていただければ幸いです。そこで今回は「こねこを拾ったときに、まず最初に確認すべきこと」についてお伝えします。
こねこを拾ったときに、
まず最初に確認すべきこと
近くにママねこがいないかどうかを確かめましょう
こねこだけが一匹残されているのを発見しても、すぐに保護してしまわないで、近くにママねこがいないかどうかを確かめましょう。こねこが鳴くと、ママ猫は戻ってくることがあります。ママねこが現れなかったら、こねこを保護してあげてください。
保護することを決めたなら、体温が下がっていないかを確かめましょう
こねこを保護することを決めたなら、こねこを抱いてみて、体温が下がっていないか確かめましょう。すぐに獣医さんのところへ行けない場合、ダンボール箱などにタオルや古いセーターなどを敷いて暖かくしてあげてください。寒くない時期でも、体が弱っているようであれば、暖かくしてあげた方が早く元気になります。
また、こねこの体が雨などで濡れているときは、乾いた清潔なタオルで拭いてあげましょう。こねこの場合はシャンプーには慣れていないので、最初は乾いた布や堅く絞った布で拭く程度にとどめておきましょう。
こねこをよく観察して、こねこの状態を確認しましょう
眼が開いているかどうかを確認しましょう。こねこは、生後9〜11日くらいで眼が開きます。10日過ぎても眼が開いていない場合は、目やにで眼が開いていないことがあります。黄色や緑色がかった目やにだとウイルスや細菌感染による場合があります。
こねこを観察するポイントには、ねこ風邪の心配のチェックもあります。鼻水が出ていたり、くしゃみをしていたりすると、ねこの風邪で、代表的なウイルス性鼻気管炎という病気の恐れがあります。
それから、下痢をしていないかの確認もしてあげてください。お尻が汚れていないかを見てあげましょう。おなかの中の寄生虫や細菌が原因で下痢を起こすことがあります。あと、こねこの呼吸の仕方にも気を配ってください。
呼吸が速いなど異常を感じる場合は、形態的な奇形があったり、なんらかの感染症にかかっている心配があります。ぐったりしているようだと、低血糖であったり、すでに感染症にかかっているかもしれません。以上のように、こねこの様子がおかしいことに気づいたら、症状が急変してしまう前に病院で診てもらいましょう。
獣医さんに診てもらって、こねこが生後何日かを確認しましょう
できるなら、こねこを拾ってしまったその足で獣医さんに診てもらいにいきましょう。拾ったときは元気そうに見えても、問題を抱えている場合があります。拾ったこねこであることを伝えれば、だいたいのことは察して、色々と親切に対処してくれます。
病気にかかっているかどうかを診察してもらったら、こねこが生まれてから何日くらい経っているかを判断していただきましょう。そしたら、「生後、○○くらいで・・・」と、こねこの成長に応じた対処の仕方を教えていただけますので、先生にアドバイスをしてもらった通りに大事にしてあげてください。
いかがでしたでしょうか。
はぐれてしまったのか、置き去りにされてしまったのか、こねこが一匹だけで残されているところに出会ったら、「こねこを拾ったときに、まず最初に確認すべきこと」を念頭に置いて、保護してあげましょう。
こねこを見つけたら、保護してもよいかどうかを確認する必要があります。こねこの場合だと、飼い主さんのところから、逃げ出していなくなったというケースは考えにくいですが、ママねこが近くにいないかは気にかけてあげてください。あたりを見回して確認ができたら、連れて帰るようにしましょう。
そのとき、簡単に拾われてしまうくらいに、無抵抗で動かない状態なら、こねこは確実に弱っています。早く元気になってもらうためには、保温してあげることが大事です。連れて帰るときも、抱きかかえるようにしましょう。
ねこを保護した経験がなくて知識がないなら、なるべく早く、動物病院に行くのが一番です。こねこが生後どれくらいなのかを見極めてもらって、その対処方法を教わってください。充分な知識を得て、こねこを保護してあげましょう。
まとめ
こねこを拾ったときに、まず最初に確認すべきことは
・近くにママねこがいないかどうかを確認しましょう
・保護することを決めたなら、体温が下がっていないかを確認しましょう
・こねこをよく観察して、自分で状態を確認しましょう
・獣医さんに診てもらって、こねこが生後何日かを確認しましょう