カブトムシの幼虫から飼育するための7つの方法

カブトムシの幼虫から飼育するための7つの方法
カブトムシって、日本の昆虫の代表のような人気で、「昆虫の王様」とも呼ばれているようです。自然にいるカブトムシの幼虫や、ペットショップやホームセンターなどで見かけるカブトムシの幼虫を、カッコイイ!!カブトムシに育ててみましょう。

カブトムシの幼虫は、細菌やウイルスの多い地中で長期間を生きるのは不可能、といわれていましたが、最近の研究でカブトムシの幼虫は、とても免疫力が高いので病害にも強いことがわかりました。

この免疫力が今後、医療に生かされないかと期待されています。すごいですね。

そんなカブトムシの幼虫からカッコイイ!!カブトムシの成虫に育てるための飼育方法を見ていきましょう。

 


カブトムシの幼虫から飼育するための7つの方法

 

カブトムシの幼虫の見つけ方

ペットショップなどにいるカブトムシの幼虫を購入して、飼育をはじめるのは簡単ですよね。

でも、もしかしたら『自然にいる幼虫を自分でさがしてみたい』と考えているひともいるかもしれないので、そんなひとのためにカブトムシの幼虫の見つけ方をここで述べておきます。

カブトムシの幼虫は秋から春にかけてのシーズンに見つけられます。幼虫がいるのは倒木や、腐葉土または堆肥のところです。まず、倒木をひっくり返してみて幼虫をさがします。

倒木は幼虫にとって餌になるので、見つかる確率が高いです。

どのような倒木を探したらいいかというと、樹木の皮がはがれ落ちていてボロボロになった広葉樹です。

そして、広場や林の伐採地など直射日光が良く当たる場所に捨てられた倒木を探します。

また、畑や牧場などの腐葉土や堆肥のあるところです。カブトムシの成虫は腐葉土を好み、またカブトムシの幼虫の餌にもなるので、そこに卵を産みつけたりするのです。

 

カブトムシの幼虫を飼育するために必要なもの

まず用意するのは、飼育ケースです。プラスチックケースや衣装ケースなど何でも使用できます(フタには必ず空気穴をあけてください)。ただ、ひとつのケースにたくさん入れて飼育すると共食いをすることがあるので注意してください。

次に、腐葉土をケースにたっぷり入れます。自然の腐葉土は広葉樹100%のものを使います(針葉樹には殺虫成分が含まれています)。

市販のものでも大丈夫ですが、幼虫のエサになるので、無農薬のものをさがしてください。腐葉土を手に入れるのがむずかしければ、市販の昆虫用マットでもかまいません。

ただし、成虫用の昆虫マットは幼虫の飼育には向かないので、幼虫用のマットを使用します。また、カブトムシの幼虫はよく食べます。

大きめのケースで餌にもなる腐葉土や市販の昆虫マットなどをたっぷり入れます。

カブトムシの幼虫は、小さな容器に入れて餌が足りないと、成虫になっても小さなカブトムシに育ったりします。大きく育てたいなら、大きめのケースで、餌にもなる腐葉土や市販の昆虫マットなどをたっぷり入れます。

 

カブトムシの幼虫の管理

直射日光を受ける場所は避けます。飼育ケースの中が暑くなるからです。できるだけ薄暗く風通しのいい場所を選びます。

カブトムシの幼虫は比較的寒さには強いのですが、マットや腐葉土が水分を含んでいるのに寒いベランダや外に出すと凍ってしまうことがあるので気をつけましょう。

幼虫の餌となるマットでフンもするので、幼虫のフンでいっぱいになったら新しいマットと交換します。

 

カブトムシの幼虫から蛹(さなぎ)になるまで

カブトムシの幼虫は、卵から孵化して[初齢(1齢)幼虫-2齢幼虫-3齢幼虫-前蛹(ぜんよう)-蛹-成虫]へと変化します(俗に変態といいます)。

初期幼虫は、卵から孵化した直後の体長は5mmほどで、脱皮直前は約1~2㎝になり約10日間で2齢幼虫になります。2齢幼虫は2~3週間で3齢幼虫となります。

3齢幼虫は幼虫齢の最終段階です。

3齢幼虫の期間が一番長く、このまま越冬し体長も10㎝ほどまで成長しています。幼虫の体重で成虫のカブトムシになったときの大きさを、だいたい予測することもできます。

順調に育った3齢幼虫の最終体重が、オスが30~35g、メスが20~25g程度なら、立派な大きさのカブトムシに育つことが望めます。

3齢幼虫は、あたたかい季節になると蛹になる準備をはじめます。

 

蛹(さなぎ)からカブトムシの成虫になるまで

成長した3齢幼虫は、自分のからだから出る分泌液と糞で蛹室を作ります。蛹室を作り始めるころは、幼虫のからだはとてもデリケートになっているので、飼育ケースに振動や衝撃を与えないようにします。蛹室を作った幼虫は、蛹になる準備をはじめます。

幼虫の皮膚にシワが出来はじめると動かなくなり、夏になる頃には脱皮をして蛹へと変わります。蛹となったカブトムシのオスには、すでに角が生えています。

蛹になった直後の体は柔らかいですが、だんだんと硬くなってきます。そして、3週間ほどで蛹から脱皮したら、成虫のカブトムシの誕生(羽化)です。

羽化をして1週間ほど経ったら、成虫になったカブトムシは土の外に出てきて動きまわるようになります。

 

カブトムシの成虫を飼育するために必要なもの

まず、成虫を飼育するために必要なものを準備します。

・飼育ケース(脱走防止のため、フタがきっちり閉まるもの。衣装ケースなどもOKですが、空気穴を忘れずに開けておきます。)

・ケースに敷くマット(市販の発酵マットでかまいません。ただし、無農薬で広葉樹100%のものを選んでください。)

・樹皮や木片など(カブトムシが転倒しても起き上がれるように準備しておきましょう。)

・エサ(市販されている昆虫用のゼリーや、バナナなど果物をあげます。)

・新聞紙やビニールシート(飼育ケースのフタにはさみます。コバエなどが中にはいらないようにするのと、除湿効果があります。ビニールシートには細かい穴をあけておきます。)

飼育ケースは、直射日光の当たらない、暗くて風通しのいい場所に置きます。ケースの中が乾燥しすぎないように、ときどき霧吹きなどで程よい湿り気を与えてあげましょう。

 

カブトムシについて

カブトムシは、卵からほぼ1年で1生を終えます。2~3ヶ月で成虫としてのカブトムシの役目が終わるのです。だから、この2~3ヶ月のあいだに子孫を残すためにメスは、腐葉土や倒木などに卵を産みつけます。

基本的には、日が暮れてから行動しますが、なかには昼間でも樹液を吸っているカブトムシもいるようです。たいていのカブトムシは昼間は樹木の根元や、枯れ葉の下などで休んでいて、夕暮れになると餌場に飛んでいきます。

カブトムシの幼虫のオスとメスを見分ける方法です。上記の「幼虫から蛹(さなぎ)になるまで」に記述してあるように、3齢幼虫の終わりのころの体重でほぼわかります。

大きくて立派なカブトムシに育てるのは、幼虫のときにしっかりと食べさせて栄養を摂らせることです。成虫になってしまうとそれ以上大きくなることはありません。

 

いかがでしょうか。カブトムシの幼虫を見つけたときや、これから飼育するときに役立つとうれしいです。

最後に、もしものときの対処法です。

カブトムシと遊んでいて、指などにギュッと掴まれてなかなか離さなかったときの対処法がありました。無理やりひっぱったりすると、かえって掴まれたところが食い込んでしまいます。

そんなときはカブトムシのお尻の部分をくすぐると意外に離れてくれるそうです。カブトムシはお尻をくすぐられると、なぜか前に進む習性があります。

実際試したことがないので効くのかどうかわかりませんが、そうした経験をしたときなどに一度試してみてください。

 


まとめ


カブトムシの幼虫から飼育するための7つの方法

・カブトムシの幼虫の見つけ方
・カブトムシの幼虫を飼育するために必要なもの
・カブトムシの幼虫の管理
・カブトムシの幼虫から蛹(さなぎ)になるまで
・蛹(さなぎ)からカブトムシの成虫になるまで
・カブトムシの成虫を飼育するために必要なもの
・カブトムシについて


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