猫が発情期の際に知っておきたい5つの対処法

猫が発情期の際に知っておきたい5つの対処法

悩ましい鳴き声と共にやって来る、猫の発情期。この時期は、生き物として大切な時期とは言え、落ち着きが無くなったり、鳴き声が近所迷惑にならないかと心配になってしまいますよね。

そんな、猫の発情期には、飼い主はただ時が過ぎ去るのを待つしかない……と、我慢している人も、少なくないことと思います。でも、必ずしも、我慢しなければいけないというものでもないのです。実は、猫の発情期に使える対処法というものがあることを、ご存知でしょうか。

猫の発情期は、繁殖のために必要なものとも言えますが、人と一緒に暮らす場合は、色々な対処を取った方が良い場合もあります。今回は、そんな猫の発情期に関する知識と共に、いざという時に使える対処法をお伝えします。

 


猫が発情期の際に
知っておきたい5つの対処法

 

猫の発情期はいつ?

まず、猫の発情期はいつなのかを、知っておきましょう。猫の発情期はまず雌猫に起こり、雄猫はそれに誘発される形で発情します。初めての発情期は、子猫から成猫になりかける5~12か月頃に来ると言われています。この時期が来ると、猫の身体が成長して、子孫を残せる身体になった証拠です。この初めての発情を終えたら、あとは毎春、冬に比べて日照時間が長くなったことに身体が反応し、発情期を迎えるようになります。

ただ、この光による発情のシステムは、太陽光だけではなく電灯などの人工的な光でも発生するため、今では必ずしも春に発情するとは限らなくなっています。発情期に入ったのちは、一週間ほど鳴いたり、異性を求める行動が続きます。

 

去勢手術の適切な時期は

猫の発情期の一番の悩みの種である異様な鳴き声は、去勢、避妊手術によって無くすることができるのです。まず、雄猫の去勢手術ですが、具体的には睾丸の摘出を行います。これを行う適切な時期は、生後6か月~一年が良いとされています。

これは、6か月より若ければ身体が未熟だったり体力が足りず、一年より遅ければ、既に初めての発情を済ませ、その興奮を覚えてしまって手術をしても発情期を迎えるようになる可能性があるからです。ただ、身体の発育などは個体差があるので、あなたの猫にとって、いつが去勢手術に向いた時期なのかは、獣医さんに相談しましょう。

 

避妊手術の適切な時期は

続きまして、雌猫の避妊手術についてです。こちらも、雄猫と同じく、生殖器である卵巣を摘出することで、妊娠する能力を無くする手術になります。適切な時期は、生後4か月~7か月ごろが良いとされていますが、これは、獣医さんによっては、月齢よりも体重で判断したりする場合もありますので、かかりつけの獣医さんに相談してください。

やはり、卵巣という臓器を取り出す手術ですから、ある程度の体格でないと耐えられない場合があるからです。そして、雌猫の場合も、やはり初めての発情期を迎える前に行うのがベストと言われています。

 

雄猫の場合は、発情期の雌猫との接点を断とう

もしも、将来的に子を設けさせる予定がある場合は、去勢手術も避妊手術もしませんよね。ですが、すぐに小づくりさせたいわけではない場合は、その間の発情期は、どうにかしてやり過ごす必要があります。

これは、雄猫ならば対処は簡単です。雄猫は、雌猫の発情期に呼応するように発情するため、発情している雌猫を近づけなければ良いだけの話です。このときだけは、一緒に多頭飼いしている雌猫も隔離して飼うようにして下さい。

同居の雌猫が発情すれば、当然ですが雄猫は発情します。少し寂しいですが、発情させないためには雄猫を一匹で過ごさせるようにしましょう。

 

雌猫の場合は、綿棒で膣を刺激して排卵を促そう

さて、雌猫の発情期は、そう簡単には行きません。この場合は、雄猫の有無に関係なく、光の加減や自身のタイミングで発情してしまうからです。ですが、対処法が無いわけではありません。一般的に行われているのが、湿らせた綿棒で猫の膣を刺激し、疑似性交の感覚を与え、排卵を促すというものです。これによってうまく排卵が起これば、40日程度は猫の気持ちを鎮めることができます。

ただ、やはり猫の体内に異物を入れることになるので、膣を傷つける可能性があります。正しい方法は、獣医さんの指導を受けるのが無難と言えるでしょう。

 

いかがでしたでしょうか。猫の発情期対策として試して頂きたい方法などについてご説明しました。もしも、飼い猫に子を持たせる予定が無いのなら、去勢手術や避妊手術を行えば済むことですが、一番対処が大変なのが、今すぐではないけれど、将来子供を産ませたいという場合です。

そんな時は、子作りに適切な時期を迎えるまで、ここでご紹介した対処法を用いて、やり過ごしてみて下さい。膣を刺激する方法などは、最初は難しいかもしれませんが、慣れた飼い主なら、ちょっとした手間で猫の興奮を抑えられるようになるそうです。

ともあれ、猫の発情期のせいで、近所の目や自分の暮らしに影響が出るようなら、いち早い対処をしておくことをおすすめします。

 


まとめ


猫が発情期の際に知っておきたい5つの対処法

・猫の初めての発情期は生後5か月~12か月に来る
・去勢手術の適切な時期は、生後6か月~一年
・避妊手術の適切な時期は、生後4か月~7か月
・雄猫の場合は、発情期の雌猫との接点を断とう
・雌猫の場合は、綿棒で膣を刺激して排卵を促そう


連記事
タイトルとURLをコピーしました