子犬を飼いたいときに知っておきたい7つのこと

子犬を飼いたいときに知っておきたい7つのこと

子供をはじめ子犬や子猫・小動物など自分よりも弱者であり自分が守ってあげなければいけないと感じさせる相手は可愛いものです。しかしペットに関しては実は飼い主さんが愛情を注ぎ守ってあげていると思っていながら逆に癒されたり悩みや愚痴を黙って聞いてくれる唯一の大切な存在になっていることも少なくないのです。

最近ではアニマルセラピーなどの言葉も一般的になりペットはいわゆる『愛玩動物』ではなく『パートナー』として人間にとって大切なものなのです。更にはお子さんのいる家庭では子供の情緒教育としての意味でペットを飼うことを決断するケースも多いと聞きます。子供が子犬を育てることは無理でも共に成長する事が出来て優しい心や命の大切さを知るという考え方ですね。

とは言え子犬に子育てを丸投げする訳にはいきません。絶対守るべきポイントはありますので子犬を飼いたいときに知っておきたい7つのことについてお伝えします。

 


子犬を飼いたいときに
知っておきたい7つのこと

 

子犬を飼う前に必ずその理由確認をする

ずーっと子犬が欲しいと考えていたが何らかの理由でなかなか飼うことが出来なかった人やある日突然子犬が欲しいと思ってしまった人などその状況は様々です。しかし必ず子犬を欲しい理由はありますよね。つまりペットを飼う目的です。

子犬を我が家に迎える決断をする前には必ず今一度心を真っ白にしてその理由や目的を確認してみて下さい。それが飼い主さん或いはペットのどちらかが将来不幸を招く危険性避けるためにはとても大事なポイントなのです。

もしペットショップなどで一目惚れして衝動買いするのは危険であるのは言うまでもありません。人は視覚的な情報で脳が働くものです。『母性本能』も視覚的な情報が引き金となり覚醒するケースが多々あります。また良いか悪いか子犬や子猫が持つ形状は元々それを刺激するものになっているのです。

具体的に言えば大きな目・全体的に丸みのあるパーツ・その小ささやかすかな高い声。その全てが本能的に「守らなければ」「可愛がりたい」などと思わせる条件が整っているため多くの人が一度は子犬(子猫)を飼ってみたいと思う傾向にあるのです。

ペットショップや捨てられている子犬に母性本能を掻き立てられるのはその様な理由でその感情が維持できれば問題はないのですがそれがとても難しいのは間違いない事実です。子犬の頃の形状は非常に可愛いが成長と共にその面影が変わる犬種もあるのです。『衝動飼い』は絶対危険です。

同様に誰かの影響や流行で子犬を飼う決断をするのも危険です。これもその気持ちを維持するのは困難だからです。子犬を飼い生活のパートナーにするならこれから先ほぼ10年前後の経済的・時間的負担があることは覚悟しなければいけません。そんな将来的なビジョンが見えているかどうかはとても大切なことなのです。

子供の強い希望という理由は一番重要です。子供の気持ちはどれほど曖昧なものか・・・お解りになりますよね。動物を『おもちゃ』のように考える傾向にあるのは否定できません。自分の都合が良い場面では可愛がれるが子犬の排泄の世話などいわゆる面倒なことに直面した時は大人に丸投げ・・・では残念ながら決して正しい情緒教育になどならないのです。

 

ライフスタイルに合った犬種を選ぶこと

実際に目の前の子犬はとても可愛いから「この子を家の子に・・・」と決断する方も多いと思いますが犬と猫の大きな違いに子犬の頃と成犬の頃の様子が大分変る場合が多いことにあります。成長した犬の大きさと種類がご自身のライフスタイルに適しているかはまず重要ですのでしっかりとリサーチします。

ご自分のライフスタイルの中でこの先5年~15年の間は犬に充てるコストや時間をおおまかに計算し無理がないことを確認しておくことです。命あるものですから当然のことながら子犬にも深刻な健康問題が発生することもあります。特殊なケアが必要な状況出ないとも限りません。その万が一に備えることも考えておいてください。犬の医療費も予想以上にお財布には負担になります。

また子犬がいれば1日8時間ほどのお留守番が限度です。休日の過ごし方もガラッと変わることは想定しておいてください。甘えん坊の犬種・比較的一人でも大人しく出来る犬種・運動や遊び好きの犬種など様々です。可能であれば知人の犬の生活の様子など見せていただいて犬を飼う感触をつかんでみることをお勧めします。それでも犬が欲しい!可能である!と思ったら決断してみるのです。

 

環境整備とグッズの用意

子犬を迎え入れる前に絶対に必要なことは来た直後に必ず必要になることやものがあることを認識しておかなければいけません。勿論子犬が日常生活する上で必要な環境を整えておくのは当然です。更に子犬が興味を示して触れてしまうことが望ましくないものは全部片付けておくのもつい忘れがちですから覚えておいてください。

首輪やネームタグ・餌・食器・寝床・犬用シャンプー・ブラシ・おもちゃは最低限必要なアイテムです。子犬が来てから徐々に準備すれば良いと考えているといざという時にはアタフタしてしまいますので予備知識は充分入れておき準備は万全にしておきます。また、生活していく内に徐々に必要なものも出てきますので心構えはしておいて下さい。

 

かかりつけの獣医師を見つけておく

子犬は身体もまだ未熟です。子犬にとってただでさえ新しい環境に馴染むには心身共に負担がかかります。体調を崩す子が少なくないと想像しておくのが妥当です。そんな万が一に備え子犬を迎え入れる前に家から近いいくつかの動物病院を把握しておくことは大切です。どんな場面でも対応できる環境を整えておきます。軽い症状でも重篤な状態に至る可能性は大いにあるのですから。

それと子犬が家に来たらまずは獣医師に最初の検診をして貰うのをお勧めします。かかりつけを作るという意味合いと共にノミ・ダニ・感染症など含め現在の子犬の健康状態把握と今後考えられる病気の予防を兼ねてのためです。また同時に今後の子犬に対するトレーニングやしつけなどスケジュールの相談もしておくと良いですね。

子犬の予防注射や避妊手術も必要になりますので普段の健康管理や把握が出来ている動物病院があると安心です。子犬自身も『いつもの先生』であれば安心して診察や処置も受けられますから。ポイントは清潔であること・豊富な知識を持つ医師とスタッフがいること・行き届いたケアができることなど飼い主さんが求める優先順がその獣医師さんと一致するかどうかがポイントです。

 

しつけのイロハを学んでおく

子犬は可愛いから厳しいしつけなんて無理!ものごとがわかる様になってからでじゅうぶんでしょ?なんておっしゃる飼い主さんも少なくないですよね。でもしつけは小さい内から始めてあげることが大切です。しつけがきちんとされていない犬ほど不幸な子はいません。子犬は人から教えて貰わなければマナーや問題行動を知ることはできません。また正しい指導をされなければ何が良くて何がいけないのか分からなくて当然です。

トイレや食事など日常生活のお約束は勿論、無駄吠えや公共の場でのマナーを知らない子は周囲からはダメ犬やバカ犬等とののしられ可哀想な人生を歩む事になります。愛情を掛けるのなら皆から可愛がられる賢い子に育てて上げて下さい。飼い主さん・ペットに無理のない効果的なトレーニング法もありますので習得できるよう努力してみて下さい。

好奇心旺盛な子犬もいますが初めて新しい我が家に来た時は不安も一杯です。取りあえずその日だけはゆっくり休んで貰うのがコツです。食事やトイレトレーニングは子犬が落ち着いたのを見計らってできるだけ早めに始めてあげて下さい。それも犬種によって訓練しやすい犬・そうでない犬と様々です。個体の性格も大きく関わってくることもありますから知識は大切です。

 

入手先はブリーダー?ペットショップ?シェルター?

手軽にペットショップで・・・という意見も少なくはないですよね。勿論これは出逢いですから必ずしもここでなくてはダメ!!とは言えません。多くの方はブリーダーの元で血統も明らかで産まれてから今日まで大切に育てられた子犬が一番と仰います。また優良なブリーダーさんなら飼い主さんの細かい望みまで把握してそのご家庭に合った子を紹介してくれると言います。

しかし平均してブリーダーから子犬を譲り受けるには一般的に高額になることは覚悟しなくてはいけない様です。その点、たまたま知人から偶然タイミング良くそんな話が舞い込めば子犬の親兄弟の様子も知れる上、費用も融通が利く可能性はありますね。ただなかなか自分の望むタイミングとお相手のタイミングが一致することは難しいですよね。

ペットショップやいわゆるシェルターにいる犬の過去は把握することは困難です。どのような環境で飼育されていたかわからないことがほとんどです。ペットショップならブリーダーさんや血統書はありますからある程度の情報は有るけれど流通経路の細かなところまではなかなか把握できません。シェルターなら尚のこと・・・分からないことの方が圧倒的に多いのです。

しかしシェルターからの子犬の譲り受けには意義もあります。1つの犬種に絞ったブリーダーと違いシェルターならとても多くの犬種を一度に観ることが出来、自分にピッタリな子犬に出逢える可能性もあります。またシェルターは比較的安い料金で犬を手に入れることが出来ワクチン接種さえ済めばすぐに連れて帰れます。避妊手術も済んでいるのがほとんどです。不幸な子犬を助けてあげる事も出来るのです。

 

気分次第での対応はいけません

子犬を飼いたい。子犬と生活したい。そう思うのは夢があります。しかし子犬がいつでも自分の思い通りになると思ってはいけません。きちんとしつけをしなければ我が家はたちまち無法地帯になります。遊びの時間と待て!の時間をちゃんと教えておかなければ問題行動をしてしまう子犬がほとんどです。

最近ではテレビ番組や動画の中で様々な遊びや行動で観る人を楽しませてくれる犬がいますが我が家にやってきた新しい家族が必ずそうしてくれると期待するのは間違いです。飼い主さんが投げたフリスビーを空中でジャンプして取るなんて実は並大抵の努力ではできないのです。そうなるまでにはかなりの時間と根気がいることを忘れてはいけません。

子犬を飼う現実とはそんなものなのです。楽しい場面もありますがその数倍、いや数十倍苦労や幻滅もあるのです。そんな時にも深い愛情で無理強いをせず気長に付き合うことができなければ飼い主さんとペットとの本当の信頼関係など築ける訳がないのです。飼い主さん自身の気分が乗らないから今日は散歩なしとか遊びなし・・・なんてもってのほかです。

毎日決まった時間に同じように相手をしてあげる・子犬の不安や不調にいち早く気付いてあげる・正しく対応してあげるのが大切なのです。子犬に癒しを求めるのであればそれ相当、いやそれ以上の愛情を与えてあげなければ飼い主さんの希望に応えられる子に育つのは難しいと思う気持ちが大切なのです。

 

いかがですか。以上が子犬を飼いたいときに知っておきたい7つのことです。新しい環境に連れてこられた子犬は不安でいっぱいです。淋しさや不安で一晩中夜鳴きをする日が続くかも知れません。それでも耐えられますか?その不安に付き合ってあげることはできますか?不安を取り除いてあげる自信はありますか?

我が家にやってきた新しい小さな家族に興味津津で抱っこしたりいじくりまわしたりしたい気持ちを抑えてまずはサークルにそっと入れてあげる事が出来ますか。子犬を飼うとまずはこんな葛藤があります。それだけは覚えておいてください。目の前の可愛い子犬はこれから長い時間を一緒に過ごす大切な家族です。長い目で将来を見据えて行動することが大切なのです。

 


まとめ


子犬を飼いたいときに知っておきたい7つのこと

・子犬を飼う前に必ずその理由確認をする
・ライフスタイルに合った犬種を選ぶこと
・環境整備とグッズの用意
・かかりつけの獣医師を見つけておく
・しつけのイロハを学んでおく
・入手先はブリーダー?ペットショップ?シェルター?
・気分次第での対応はいけません


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